よく買い物に行く大きなショッピングモールには、広いフードコートがあります。娘が買い物に夢中になっている間、そこで長い時間待つことになります。周りには、家族、友達同士、カップルなど様々な人々でいっぱいです。
 何の気なしに、ぼうっと周囲に目を向けていると気になることがありました。あるカップルが、食事の前後に、かなり長い時間、それぞれのスマホを操作しているのです。余計なお世話ですが、「可愛い彼女が目の前にいるのに、スマホに夢中なんて‥」と思ってしまいます。

 私は、通級指導の開始時に、自由会話の時間を入れています。
 発音がどのくらい定着しているか、吃音症状はどの程度かなど把握するのが第一の目的です。その評価により、事前に考えていた課題の微調整をします。
 また、そのときの子どもの気持ちも感じることも大事です。機嫌が悪いと思って話を聞いていくと、通級に向かう車内でお母さんに怒られたり、学校で面白くないことがあったりしてることがあります。そのことが分かると、ちょっと気分を上向きにさせてから、課題に取り組ませることができます。

 子どもも大人も、言いたいことをストレートに言わずに、わずかな言葉遣いや仕草で分かってくれないかなと思っていることがあります。
 聞いている方は、「はっきり言ってくれればいいのに」と思いますが、時には、相手に察してほしいときもあるのです。
 そんなとき、「もしかして、何かあった?」など、さりげなく水を向けることができる聞き手は、相手の気持ちをグッとつかむことができると思います。

 会話の中で、自分が話したことがどう受け止められているか、相手は話をきちんと聞いてくれているのか、これらのことが相手との信頼関係の基礎になってきます。
 「アンテナの感度を良くする」、このことがより良い関係を作ることになるようです。

※  最近、コミュニケーションや会話術の本がよく出版されています。人との関係づくりに関心が高まっているのか、会話で何を話していいのか困っている人が増えているのか、理由はなんだろうなと思うことがあります。
 「一流ホステスの会話術」などの本を読むと、思わず「まさに会話のプロフェッショナルだ」と言いたくなることが書いてあります。