流行語大賞 | なぜ7年で人は飽きるの?脳機能で磨く「恋愛力」「販売力」

なぜ7年で人は飽きるの?脳機能で磨く「恋愛力」「販売力」

岡田耕一:脳のモードを知れば、仕事も恋愛もうまくいく

流行語大賞が発表されてから、何日か経っていますが、ちょっと考察でもしてみましょうか。

総論的に、今年は、大流行した言葉がないとの意見をよく聞きます。

今年は、感性トレンド のデジタル・アナログビューでは、アナログ期ピークを目前にし、長軸索活性がこの56年サイクルの中でもほぼピークに近い時期であることと、ハード期に向けて短軸索活性が活発になり、ハード・ソフトビューでのハード面が、表出してくる年でありました。

ブーツ百花繚乱 でまとめたように、いわば、なんでもありともいえる、難しい時代です。時代の変わり目は、このような年になることもあります。

【アラフォー】

アラフォーは、アラウンドフォーティーの略で、40歳前後(35歳~45歳)の女性を指し、今後の消費の牽引を期待されています。

ハナコ世代の次の世代という事になります。ハナコ世代との決定的な違いは、リアルにバブル時代の消費を経験していないことが大きいと思います。社会に出る時に就職氷河期であり、不況の真っ只中での社会人生活が始まった世代です。

そのため、守る術を身に付けていると言ってもよく、本当に大きな消費の牽引世代になるかは疑問です。実際に、ここ数ヶ月での不況感で業績を伸ばしているものは、低価格で質のよいものが多く見受けられます。

2007年の団塊の世代の退職金は、実際に市場に出てきませんでした。

共通項は経済的に苦しい時代を経験してきた事による守りの消費を知っているという事になりましょう。

さて、このアラフォーが流行語大賞に選ばれた理由ですが、ドラマの影響が強いと思いますが、これは、語感とアナログ期ピーク期のアナログ度の高さが一つにはあると思います。

アラフォーをデジアナコンパス にかけてみると、次のようになります。

あらふぉー

アナログに振り切れています^^;

つまり、感性トレンドによる時代のデジアナ度と語感によるデジアナ度が見事に一致しているからといえます。

【ぐぅ~】

これは、お笑いブームの中で、たまたまタイミング合ったという気がします。
お笑いブームがなぜ起きているのかは、アナログ期の意外性を刺激するからです。
その中でも、マナー講師のような人がいきなり、ぐぅ~とくる意外感にやられた人が多かったといえるでしょう。

【私はあなたとは違うんです】

これは、アナログ期の個の主張が悪い方向に出た事例です。
アナログ期の後半は、自己主張が強くなり、人に自分の概念を押し付けるという現象が起きてきます。庶民化離れし、短軸索傾向の強いと思われる政治家がこの言葉を最後に発したのも、感性トレンドとの相関が見て取れます。

しかし、今回の金融危機、一気に経済の流れが変わりました。そうすると、消費に関しては、考えての消費が多くなると予想されます。

一見、感性の世界は遠ざかるように思えますが(考えて消費をすることで顕在脳に頼る結果)、感性とは、考える前に、快・不快を判断しているので、逆に言えば、感性のレベルでフックし、考えてみてもリーズナブルという商品が、今後生き残っていくともいえます。

どこに、この感性でのサブリミナル効果を仕込むかは、益々、要になっていくように思えます。