ちょっと今さら…な感じはありますが、今回は「吉本興業と他事務所」に関して話題になった件についてご紹介します。
吉本興業が他事務所との交流を断絶しようとしている?
2024年になってからザワつきまくっているお笑い業界ですが、先日さらなる火種が投下されました。
それが"吉本興業鎖国騒動"です。
ことの発端は、ファンの方々のとある"気づき"。
「吉本の劇場に吉本興業以外の事務所の芸人ができなくなっている状況」について察知した方がおり、それに反応するかのようにファンの方たちがいろいろと調査。「どうやら事実である」と結論付けられました。
当初は若手が出演する"神保町よしもと"のみかと思われていましたが、その後無限大やルミネといった他の劇場も他事務所所属の芸人が出演できない状況になっていると判明。
さらには、"他事務所主催のライブに吉本興業所属の芸人が出演できない状態になっている"ということも明らかになったのです。
なんか友達を家に呼んじゃいけないし、友達の家にも言っちゃダメってことになったんだって。家で家族とお勉強しときなさいってことかな?お勉強頑張るからまた友達と遊べたらいいなぁ。
— 鈴木バイダン (@suppyyyyy) January 25, 2024
某社の鎖国はリーガルチェックが必要だなぁ。
— こたけ正義感 (@kotake_seigikan) January 25, 2024
これには敏腕弁護士も反応。
吉本興業が方針を転換…?本社は状況を把握していない様子だった
当初はファンの間で「え…?どゆこと…?」とささやかれていた程度だったもの、続々と芸人からも声があがり「え?ガチ???」と膨らんでいったこの騒動。
しかも、「〇月以降から新ルール適用」といったわけではなく、すでに決まっていた企画やライブもキャンセルされたようで、
「どうなってるの?なんで????」と余計にお笑いファン界隈がザワザワしはじめました。
よしもとで4月から漫才ユニットライブに参加させてもらえる予定だったのが無くなったんよ。悲しいよ。
— マリオネットブラザーズ 井上 (@inouero) January 25, 2024
ことの発端である神保町よしもとに問い合わせた方によると、
①劇場としてゲストの呼び方について方針変更があった
②公式発表する予定はない
とのこと。つまり「吉本興行ではなく各劇場による判断」である可能性が高い様子。実際に吉本興業本社に問い合わせた方によると対応された方は状況をよくわかっていないようだったそうです。
吉本興業が他事務所とのライブを辞めた原因は?
吉本興行が他事務所とのライブを辞めた原因について、パッと安直に思いつくのはやはりダウンタウン・松本人志の性加害疑惑の騒動です。
「余計なことをしゃべらせないように…」といったかん口令かなと思いました。
しかし、舞台以外の仕事やプライベートなど、そのほかの交流は制限できません。となると可能性はかなり低そうです。
続いて想起されたのが、令和ロマンのM-1優勝。
同大会では令和ロマンの優勝だけではなく、準優勝のヤーレンズ(元吉本興業・現ケイダッシュステージ)と切磋琢磨してきたプロセスも話題となりました。
2組はM-1まで事務所の垣根を超え、定期的にツーマンライブを開催。そういった流れが吉本興行として気に食わなかったのでは…と予想する人もちらほらいました。
それに若手芸人はめちゃくちゃM-1に影響されやすい傾向があります。優勝者やファイナリストの漫才に影響されてスタイルを変える人がでてくる…というのは結構有名な話。
そんな中、「俺らも他事務所ライブで切磋琢磨しよ」というムーブが起きてしまうのは、事務所にとっては懸念材料になるでしょう。
また、M-1アナザーストーリーで令和ロマンが恩人として、K-PROの児島を紹介。それを吉本興業のお偉いさんが面白く思わなかったという話もあります。
いやいや…と思いつつ、ありえない話ではないなとなってしまうのが悲しいところです。
吉本興業の受けた"損と特"
その後いろいろと調べた方によると、
①吉本の劇場に他事務所の芸人が出演 … ×
②他事務所のライブに吉本の芸人が出演 … ×
③吉本以外の劇場&吉本主催のライブに他事務所の芸人が出演 …〇
といった状況であることが判明。
となると、"吉本の劇場・タレントを使って他の事務所が利益を生むのが嫌"なのかな~とも思えます。
確かに、吉本興業がリスクとコストを担って運営している劇場に、他事務所の芸人がひょいと出演するのは面白くないかもしれません。
また、他事務所への出演を許可してしまうと以前騒動になった"闇営業"問題のように、事務所を介さずに出演するやつがでてきてしまう可能性があります。
その一方で吉本興業が他事務所の芸人を出演させたことで受けた恩も忘れてはいけません。
特にわかりやすいのが"〇〇no寄席シリーズ"。
新型コロナウィルス感染拡大時に配信された「マヂカルラブリーno寄席」は爆発的に配信チケットが売れ、莫大な利益を生み出しましたがその出演者のほとんどが吉本興行以外の事務所に所属する芸人でした。
吉本興業の古参ファンはあまり気にしていない?
タイミングがタイミングだったこと・急だったこと・公式発表がなかったことから様々な推測が飛び交っている現状ですが、吉本興業のファンのなかでも古参はあまり気にしていない様子です。
というのも吉本興業が吉本興業以外の芸人を出演させるようになったのは、近年になってからのこと。
本来は"専用劇場"だし…という考えと、「社内の配置転換によって起きる急な方針転換」は吉本あるあるなのだそう。確かに公式発表はされていないですし、まだまだ社内で方針を練っている最中なのかもしれませんね。
また、過去にはほかの事務所でも鎖国状態があったのだとか。
吉本鎖国と言われておりますが、7年前我が人力舎でも「事務所ライブ以外出演禁止」という鎖国政策がありました。普通にネタは強くならないし名前も売れていかないという理由で一年弱で無事開国しました。あれマジでなんだったんだろう…?
— 大仰天・木場事変 (@kobarekishi) January 25, 2024
まあどちらにせよ急すぎることは確かですし、対策するにしろもうちょっとやり方があったんじゃないのかい?とは思いますね。
あと、調べていてニューヨークあたりの芸人が他事務所ライブでのネタ披露を禁止→対策として硝子の少年を歌唱していたという情報をみかけたのですが、この辺の事情を知っている方いたらぜひ教えてください。