ネタ番組「エンタの神様」やショートネタ番組「爆笑!レッドカーペット」が終了して大分経つ。

 

あの頃の輝きを土台に今の地位を得ている人気芸人もいれば、ただただブームとして消費されてしまった芸人もいる。

 

当時は"わかりやすいキャラクター"が強く求められており、番組向けにキャラネタを無理くり作っていた芸人も多いと聞く。

 

近年は一般受けよりもコアなお笑いファンに向けたようなネタ番組が増えているが、未だキャラネタを強く好む番組もある。

 

それが、ネタ番組「ネタパレ」だ。(とはいえ、キャラネタとそうじゃないネタとの比率にも気を配っているように思う)

 

そして、そんなネタパレで見つけた気になるコンビが「オドるキネマ」だ。

 

引用:

 

 

同番組にはなんと、結成1年目で出演し始めたそう。その割にはな~んか手馴れてんなと引っ掛かったので、いろいろと調べてみた。

 

"鈴子"ネタでプチブレイク中

 

オドるキネマは、2020年結成。

 

ツッコミの鈴木バイタン(30歳)とボケの南(25歳)のコンビだ。

 

ちなみに検索ワードで「外国人」とでてくるが、鈴木バイタンがフィリピンとのハーフだからだと思われる。

 

ネタ番組ではもっぱら、鈴木バイタンが"鈴子"という女性役を演じて、喫煙所やらなんやらで出会う南に翻弄されるというネタを披露している。

 

ネタの特徴としては、南のボケ単体ではなく鈴木バイタンが突っ込むことで笑いをより増幅させる手法をとっており、漫才でいうところではお笑いコンビ「見取り図」のスタイルが近しい。

 

 

また、鈴木バイタンの声質や喋り方は、タレントのマツコ・デラックスを思わせる良さが。

 

ネタにおいても、熱い感じの鈴木バイタンと冷たい感じの南のバランスがすごくよくとれていて、オドるキネマのコンビとしての完成度の高さがうかがえる。

 

オドるキネマとしては、やはり鈴子ネタを押し出していきたいようで、各SNSで鈴子アカウントを開設している。

 

 

 

 

 

アイディアとしてはよいと思うんけど、個人的には"スナック鈴子"みたいな視聴者と鈴子との"対話"がウケると思う。

 

鈴子のよさは返しのウマさなので、誰かにボールを投げてもらってそれを撃ち返すスタイルの方が絶対いいんじゃないかと。

 

例えば配信とかで視聴者からコメントをもらう形でもいいし、バラエティ番組「あちこちオードリー」みたいに芸人さんに客になってもらって恋愛トークを繰り広げる、なんてのもすごくあっていると思う。

 

YouTubeもチラっと見たが、とにかく鈴木バイタンは声がいいし喋り方も安定感がある。

 

トークライブなんかで話題を集めて最終的にはオールナイトニッポン‥もワンチャンありそう。

 

ただ、気を付けて欲しいのは次の手を出すタイミング。本人たちも考えていそうではあるけど、鈴子がただ消費されていくだけというのはやはりとても悲しい。

 

オドるキネマの"手馴れ感"

 

時を戻す。

 

オドるキネマに感じた手馴れ感はなんだったんだろう、と調べた。

 

するとやはり、元々違うコンビを組んでいた者同士だった。

 

特に、鈴木バイタンはお笑いコンビ「やわら(のちにパンプキンショートケーキに改名)」でツッコミとして活躍していたので、見たことある人も多いはず。

 

やわらは、ボケのりゅうたろうの歌のうまさを前面に押し出したネタをしており、バラエティ番組「アメトーーク」の企画「パクりたい-1グランプリ」にも出場したことがある。

 

 

解散理由は「鈴木バイタンがやわらというコンビに対するモチベーションを無くしてしまったこと」らしい。

 

理由として
鈴木のコンビのモチベーションがなくなってしまったとの事

僕も
よーーく考えて納得しました。

それで
もう終わりです!

それで
もーいいんです。

引用:

 

 

オドるキネマで自身のキャラクターを全面に出しているネタをしているところをみると、「もっと前に出たい」「自分らしくやりたい」と思ったといったところではないだろうか。

 

ただ、それだけのことであれば、やわらの2人でそれを実行に移せばいいだけのこと。

 

これまでにもライセンスやさや香など、ボケ・ツッコミを反対にしたコンビはたくさんいる。それでも解散を選んだということは方向性や考えの違いが大きかったのだろうか

 

ちなみに、元相方のりゅうたろうは最近、お笑いトリオ「ウォーリーズジャパン」として活躍。

 

TikTokなんかでじわじわきているそうだ。

 

 
そんなやわらの解散が決定し、解散を発表するまでの期間に声をかけたのが、同じくコンビを解散していた南なのだそう。
 
鈴木バイタンは当時やわらとして出演していたバラエティ番組「有田ジェネレーション」から、「解散後もピンで残ってくれ」と言われ、急遽ピンネタが必要になってしまったのだとか。
 
そこで、コンビを組まないかと声をかけてきた南に「ピンネタを書いてくれたら」と条件をだしたという。そしてえ、そのネタがよかったから、と「オドるキネマ」を結成。
 
しかし、南の提示するネタは難しく、理解しづらいことが多いとのことで、最近のネタづくりでは、南が持ってきた案を2人で話しながら固めていくスタイルをとっているらしい。
 

 

オドるキネマに感じる期待と不安

 

基本的にオドるキネマは"持ってる"と思う。

 

"鈴子"ネタに関してもショートネタでありながらその魅力とインパクトを残せるし、名前もキャッチーで一発で覚えられた。

 

でも「オドるキネマ」の表記に関しては、検索しづらいかな。

 

あとはやわらの時もそうだと思うが、目立つ武器を持っている分消費されやすく、意図せず「ガラスの天井」ができてしまう

 

そこをどう破っていくかは本人達も課題に感じていると思うが、今の若手はメディアよりも配信で稼いでいるので、特に問題ないのかもしれない。

 

もちろん、今は鈴子を名刺に、とにかく名を売るフェーズだと捉えているのかもしれないが。

 

オドるキネマが鈴子を足掛かりとするのか、鈴子だけで終わってしまうのか。

 

私の中で期待と不安が入り混じっている。

 

ABEMA TVとかにもでているらしい↓

 

ABEMAプレミアム

 

 

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