「栗原先生、まだ飲むんですか?」
「ん……」
無言でジョッキを差し出してくる。もう皆引いてるよ…。つか、ここまで飲める人だった?
「すいません、生ビール小ジョッキで」
「はいよ!」
「ん……」
「…渡海先生、そろそろ栗原先生こっちに戻した方がいいですよ」
「あ?」
頭を掻きながら胸元を探る。ボタンを外す。ちょ、2つ目まで外すの!?
「ん…暑ぃ…」
「あーあー!栗原先生!こっちで飲も!ね?」
「ん…」
色気ダダ漏れの先生を俺と渡海先生の間に座らせる。
「ここは外すな」
「暑ぃ…」
「暑くねぇ。外は涼しい。むしろ寒いくらいだ」
「暑ぃ…」
「暑くねぇって。これ着てろ」
と自分が着てたジャケットを掛ける。クソっ!それ俺がやりたかった!
「あつ、あちゅ…ぃ」
「「え?」」
皆も目が点になってる。
「え?栗原先生?」
「はいよ!生ビール」
「ん……来た」
「ぬぁあ!ダメ!もうダメ!」
「飲む…」
「ダメだって!二日酔いコースですよ!」
「ふちゅかよぃでもいい」
「「「………」」」
「はたのせんせ…」
「……ダメ!ダメですって!」
「おねがぁい」
「っ……うぅ!」
負ける!これ絶対負けちゃう!
「おい、もう終わりだ」
「のむ…」
「はぁ…口が寂しいならこっち」
渡海先生がキスした。