前回のお話…こちら


 「栗原先生〜、いいじゃん」
 「良くない。これ以上長居すると入院費がかさむぞ」
 「栗原先生と一緒ならいいや❤︎」
 この男は……何を考えているんだ。

 「ね?栗原先生」
 白衣を掴まれてベッドに投げられた。

 「え…」
 「イイコト、しようか?」
 「……」
 ちょうど良かった。

 「……え?」
 懐からハサミを取り出す。

 「…これ以上すると、君の〇〇〇切るぞ」
 「……や、いやいや!それはダメでしょ!だって男には必要よ?」
 「必要要素をなくしてやると言ってるんだ」
 「……や、でもさ、これ無いと出来ないじゃん?セ ッ ク」
 「すぐに切り落とされたいらしいな。脱いでくれ」







 「栗原先生、505号室の人、早く退院したいって言ってるわよ」
 「退院しても構わん。本来ならいつでも退院出来る」
 「ならどうする?」
 「今日の午後に退院させても構わん。私は見送りには行かないが」
 「分かったわ」
 これで担当患者が1人減る。

 「栗原、お前あいつに何か言ったのか?」
 「何も言っておらん」
 「ふぅん…」