【雑感コラム】妥当な判決だ。 | うんちくコラムニストシリウスのブログ

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■光母子殺害事件、元少年の死刑確定へ…上告棄却
(読売新聞 - 02月20日 15:12)
  http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20120220-OYS1T00795.htm

この事件で被告人に死刑判決が下ったのは、ひとえに「被告人が反省していない」、いや反省なんていう胡散臭い道徳論はやめよう、「死刑判決を阻止したいとする被告人とその弁護団の訴訟活動の杜撰さ」という点に尽きる。

「どうせ無期懲役(絶対に死刑にはならない)だから出られる」といった趣旨の拘置所からの手紙とやり取り。

「ドラえもんが何とかしてくれると思っていたから、遺体を押入れにしまった」とい心神喪失状態をも企んだかのような被告人とその弁護団の弁論。

これを訴状実務的に「杜撰」と言わずしてどうする!

被告人には冷酷かもしれないが、被告人は今日の死刑判決が下るまでにすでに30歳近く生きることができた。

そして、死刑執行日まで考えると、あわよくば40歳弱ぐらいまで生きることができるかもしれない。

もう十分生き延びられたのではなかろうか。

にしても、同事件で一番印象に残ったのは、やはり本村洋さんの執念。
今日の判決を得るまでに行ってきた、度重なるメディア露出による同事件に対する世論の喚起。

何としても被告人に死刑判決を下したいというその執念に本村さんを駆り立てたのは、皮肉にも「死刑になりたくない(なるはずがない)」という被告人とその弁護団自身だったと思う。

ところで、被告人の弁護団は世に「人権派弁護士」と呼ばれる方々が多い。
彼らの「人権」に対する過慮が、皮肉にも彼らが日頃最も忌むべきと考えているであろう「死刑」という究極の人権侵害(刑法学的な評価としてよく言及される)を招いてしまったことに、何とも言えない因果応報を私は感じる。