父が亡くなりました。
少し前から記録として書いていたことを残そうかと思います。


末期胃がん父の記録です。
受け手によってはセンシティブな内容かと思うので、闘病中の方や苦手な方は読まない方がいいと思います。

なぜこんなことを書くかというと、自分のための記録と、治らないがんについての情報が少ないからです。中には知りたい方、ご家族もいるかと思いました。
私も父がこれからどうなっていくのか、ネットでよく検索していました。


父は亡くなってしまったけれど、末期がんでも癌の進行が止まり、20年以上も普通に暮らしている人もいるので末期癌だから、必ず亡くなるというわけではないと思います。



以下少し前の記録です。

父は、肺がん末期もありこちらはがんの進行が止まっておりあまり悪さはしていません。肺がんは診断を受けてから8年経っています。発覚当時、やりようがないと医師に言われましたが、放射線や抗がん剤、先進医療などをし落ち着き、肺癌の治療はもうしていません。がんは小さくなりました。
ただ、他の肺疾患(アスペルギルス)はありその治療はしています。


肺がんとは別に、最近わかった胃がんは肝臓や腎臓などに転移があり、腹膜播種という腹部にがんが散っている状態で、そのせいで腸閉塞を起こしています。
完全に詰まっているわけではないので、入院で絶食をして様子を見ているようでした。

医師は、父には言わずに私にだけ説明をしました。腸閉塞がわかり予定していた抗がん剤も出来なくなり、治療のしようがなく悩んでいる状態だと。

胃がんの痛みと、腸閉塞でのお腹の苦しみ、腸閉塞のため長く絶食しているため体力が落ち、元々の肺疾患による呼吸の苦しみから、
父は、「生きているのが地獄、死ねる薬があるのなら死にたい、何も食べられない、寝ていても辛い、常に痛い苦しい、お腹が出てきている、辛い時間しかない」と初めて本音を言いました。
父のお腹は、栄養失調の人のようなぼっこり出たお腹になっていました。
病院では、よく寝ていることが増えたようです。

このままいたら病院で死んでしまう、家に帰りたいと。
病院へは、本人が腸閉塞などの現状や治療方針を知らないのもあり不審がっていて、治らないなら一旦家へ帰りたいと言っていると伝えました。

私は、この日よく眠れませんでした。
梅宮アンナさんはお父様を亡くしていますが、以前お父様の看病がこの辛い状況が、あと何年続くのか教えてほしいと神に祈ったと言ったことを思い出しました。
患者本人が一番辛いでしょう。しかし、治る見込みのない死に向かう家族を見続けるのは辛かったです。


続きます。