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1 フォロー講義
行政法は、
講義の中でもお話しましたが、択一式・多肢選択式・記述式を通じて、定義に関する
問題が、数多く出題されています。
例えば、記述式だと、
平成28年度 秩序罰
平成27年度 原処分主義、
平成26年度 公の施設、
平成24年度 形式的当事者訴訟
平成23年度 即時強制
平成22年度 事情判決
に関する問題が出題されています。
このように、行政法は、他の科目に比べて定義を問う問題が多いので、行政法で高得
点を取るためには、きちんと定義を「アタマ」の中に定着化(記憶)させることが大
前提となります。
①定義→②分類→③グルーピング
択一式とは異なり、40字で書かせる記述式の問題では、最終的には、きちんと定義が
書けることが求められています。
受講生の皆さんは、
総整理ノートや櫻井・橋本「行政法」で、行政法の重要な制度の定義について、記憶
の作業を、なるべく早めに行ってみてください。
もっとも、定義を、一言一句正確に記憶することは無理ですので、必ず、いくつかの
キーワードに分解しながら、自分なりに記憶の工夫をしてみてください。
定義問題は、
記述式だけではなく、択一式や多肢選択式でも出題されていますので、名前と顔が一
致するようにしておいてください。
2 復習のポイント
① 行政行為(4)
まずは、行政法p94以下、総整理ノートp39、パワーポイント(第7章行政行為⑱)
で、行政行為の撤回と職権取消の要件と効果について、知識を整理しておいてくださ
い。
このテーマも、
平成28年度・29年度に2年連続で出題されていますので、次は、記述式での出題も
あるかもしれませんので、よく知識を整理しておいてください。
行政法は、
民法の事例問題のような問題が少しずつ増えてきていますので、この事例問題につい
ても、対策を立てていく必要があるのかもしれません。
解法ナビゲーション講座行政法の肢別ドリルには、司法試験と予備試験の事例問題を
数多く入れてありますので、少し練習をしてみてください。
次に、行政法p98以下、総整理ノートp43で、行政行為の附款について、特に、条件
と負担の区別について、その実益も踏まえて、理解しておいてください。
行政法では、
分類論がかなり頻繁に出てきますが、その実益について、サクハシには詳しく書かれ
ていますので、その部分はよく読んで理解しておいてください。
理論は、まずは、理解です!
② 行政上の義務履行確保(1)
まずは、パワーポイント(第13章行政上の義務履行確保②)で、行政上の強制手段
の全体構造を、各ベルの相違点を中心に知識を整理しておいてください。
行政法(総論)は、講学上の概念中心の科目です。
細かい「葉」の部分から学習すると何をやっているのかわからなくなり、たいていの
場合、迷子になってしまいます。
受講生の皆さんは、
行政法の復習をする際には、必ず、パワーポイントのツリーや櫻井・橋本「行政法」
の目次で、全体構造を確認しながら、細かい「葉」の部分の復習を行ってみてくださ
い。
フレームワーク思考ですね!
パワーポイントのツリー図は、タイトルだけ残してすべて空欄にして、中身がきちん
と埋まるかどうか、是非、復習の段階で試してみてください。
次に、総整理ノートp81以下、パワーポイント(第13章行政上の義務履行確保③)で、
行政代執行のプロセスを、条文のポイントを押さえながら、もう一度確認しておいて
ください。
条文は、ただ素読するのではなく、手続のプロセス、5W1Hとキーワードを意識しな
がら、戦的に読み込みを行ってみてください。
また、行政法p173、パワーポイント(第13章行政上の義務履行確保⑤)で、直接強制
と即時強制の相違点について、もう一度、知識を整理しておいてください。
本試験では、「直接強制」と「即時強制」との相違点を問う問題が、手を変え、品を変
え出題されていますので、出題の「ツボ」と押さえておいてください。
行政法は、制度と制度の比較を問う比較問題が多く出題されていますので、総整理ノー
トの比較の図表を上手に使ってみてください。
比較の図表を活用する!
最後に、行政法p174、総整理ノートp77で、執行罰について、もう一度、知識を整理
しておいてください。
③ 行政上の義務履行確保(2)
まずは、行政法p176、総整理ノートp83で、その他の義務履行確保について、氏名等
公表と給付拒否について、知識を集約化しておいてください。
公表制度については、
令和2年の本試験問題で直球で出題されていますが、法律の留保の視点から、もう一
度、知識を整理しておいてください。
次に、総整理ノートp88の図表、パワーポイント(第13章行政上の義務履行確保②)
で、行政刑罰と秩序罰の相違点について、両者の比較の視点から知識を整理しておい
てください。
行政法は、
制度と制度の比較を問う、いわゆる図表問題が多く出題されていますので、総整理ノ
ートの比較の図表を上手に使ってみてください。
比較の図表を活用する!
ちなみに、平成28年度の記述式は、この図表から出題されていますので、きちんと
記憶していた方にとっては、ボーナス問題であったかもしれません・・・
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