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1 フォロー講義
今回で、民法の財産法が終了しました。
民法の2つの世界 モノ(物権)の世界とカネ(債権)の世界。
この2つの世界を意識しながら復習するだけでも、大きな民法の紙風船が、少しずつ小さくなってく
るはずです。
また、民法は、 要件→効果という「フレームワーク」から成り立っています。
問題を解くときは、必ず、問題文の「キーワード」を探しながら、①テーマ検索→②前提知識(条文の
要件・効果と判例)の確認→③前提知識の適用(あてはめ)という流れを意識してみてください。
民法は、葉っぱの細かい知識が気になり始めると、その膨大な情報量のため、だんだんと収 拾が
つかなくなってしまう科目です。
まずは、入門からの民法の各テーマが、民法全体の中で、どのような位置にあるのか、全体 →部分
の「視点」から「アタマ」の中を整理してみてください。
森から木、木から枝、枝から葉へ
今まで、ただ問題を何回も繰り返し「解く」という、ある意味、楽な勉強をしてきた方にとっては、知識
を集約化するという勉強は、とても辛い勉強かもしれません。
知識の集約化を図るためには、同じものをグルーピングして、そのグループの中から共通項 を発見
していく、帰納法的思考が求められています。
ただ何となく勉強していても、なかなか合格点は取れません。
受講生の皆さんは、是非とも、「フレームワーク」と「ツボ」を意識した復習(知識の集約化)を行ってほ
しいと思います。
①どのようなテーマから
②どのような内容の問題が、
③どのような視点から出題されているのか。
各テーマごとに、出題の「ツボ」と出題パターンを掴んでおいてください!
2 復習のポイント
① 不法行為(1)
まずは、入門からの民法p451以下、総整理ノートp272以下で、土地工作物責任の要件と効果につい
て、知識を整理しておいてください。
土地工作物責任については、占有者の中間責任と所有者の無過失責任との関係が、最もよく問われ
る知識ではないかと思います。
次に、総整理ノートp275で、共同不法行為の求償権について、2つの判例の結論を、問題とともに理
解しておいてください。
② 不法行為(2)
まずは、入門からの民法p463、パワーポイント(第27章不法行為責任の効果①)で、損害の種類に
ついて、知識をアタマに入れておいてください。
次に、入門からの民法p464以下、パワーポイント(第27章不法行為責任の効果②③)で、財産的損
害について、重傷ケースと即死ケースに分けて、判例の採る相続肯定説のロジックについて、理解
してみてください。
最後に、入門からの民法p465以下で、精神的損害(慰謝料)について、判例の採る相続肯定説のロ
ジックについて、理解してみてください。
③ 不法行為(3)
まずは、入門からの民法p472以下、総整理ノートp277以下で、過失相殺の要件と効果について、判
例の知識を整理しておいてください。
次に、入門からの民法p473以下、総整理ノートp278以下で、過失相殺の類推適用に関する判例の
知識を整理しておいてください。
過失相殺については、平成27年に択一式で大問かつ直球で出題されていますので、しばらくは、お
休みかもしれませんが、記述式には気を付けておいてください。
最後に、問題146と総整理ノートp269の図表で、債務不履行責任と不法行為責任を比較の視点から
知識を整理しておいてください。
親族・相続については、復習ブログはありませんので、総整理ノートを使って、出題テーマごとに知
識の整理を行ってみてください。
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