商法 第13・14・15回(学習ツールの重要性) | リーダーズ式 合格コーチ 2025

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「アタマ」と「こころ」を元気にする経営を科学する!リーダーズ総合事務所・リーダーズ総合研究所代表(中小企業診断士・社会保険労務士・行政書士・産業カウンセラー・キャリアカウンセラー・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種・FP)コンセプトは人と人の「つながり」


プログレ流 合格コーチ 2009


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1 フォロー講義


行政書士試験では、会社法に基づいた出題は、平成19年度から行われているた

め、会社法の過去問ストック(商法総則・商行為の問題は除く)は、わずか8問し

かありません。


8問・・・


したがって、行政書士試験の過去問だけでは、会社法の出題傾向(出題のツボ)

を分析することができません。


そこで、合格コーチは、会社法の講義を行う際には、次の資格試験の平成18年度

以降の過去問を解いて、会社法の「出題のツボ」を抽出しています。


①新司法試験

②司法書士試験

③公認会計士試験


あと、出題傾向が少し異なりますが、中小企業診断士試験(経営法務)やビジネス

実務法務検定試験の問題も、参照しています。


これらの資格試験の出題は、いずれも大学教授及び法律実務家が出題している

ため、行政書士試験も含めて、どの資格試験も問われている「視点」(出題のツボ)

は共通しています。


問題の難易度も、司法書士試験を除いて、新司法試験・公認会計士試験・行政書

士試験ともに、ほぼ同一のレベルではないかと思います。


ということは、行政書士試験専業受験生の学習時間を考慮に入れると、行政書士

試験の出題レベルは、相対的にみて、かなり高いのではないかと思います。


また、問題の難易度に加えて出題分野も、以前のように、特定の分野からの出題

ではなくなっているため、受験生にとっては学習しづらい科目になっているようです。


特に、昨年度は、資金調達、剰余金の分配、開示制度など、日頃、あまり学習しな

いような範囲からの出題となっているため、苦戦された方が多いようです。


もちろん、これらの出題分野は、平成12年以降の行政書士試験では、出題されて

いない分野ですので、過去問もありません。


したがって、会社法で4問中2~3問得点していくためには、


①学習内容

②学習範囲

③学習時間


について、きちんとした「戦略」を立てて行くことが大切です。


戦略なくして、攻略なし


特に、会社法は、知識優位型の科目であるため、「何を」ツールにして学習してい

くかという、①学習内容(ツール)に関する戦略は、最も重要になってきます。


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自分の使用するテキストに、本試験で出題される内容が書いていなければ、本試

験で得点することは、運を除いて不可能だからです。


行政書士試験は、大学及び法科大学院の教授が問題を作っていますので、この

試験委員が「何を」参考にして問題を作っているかという視点が大切です。


さすがに、分厚い会社法の体系書を何冊も読む必要はありませんが、法律初学

者(大学1年生)が読むような、大学教授執筆の基本書(入門書)レベルの内容は

学習しておく必要があると思います。


☆プログレ流学習ツール☆


①大学教授執筆の基本書(教科書)

②他資格セレクト過去問集

③プログレカード


よくお話することですが、「大学1年生」と国家資格である「行政書士」とでは、どち

らが法律をきちんと知っておく必要があると思いますか?


受講生の皆さんは、合格コーチが講義中に指摘している「出題のツボ」を中心に、

今後は、「現代会社法入門」を、何回も繰り返し読む復習を行ってみてください。


今年度は、直前期に何回も繰り返して読むことができるように、基本書をよりコン

パクトで、かつ、内容が凝縮しているものに替えています。


☆合格に必要な3つの力☆


①読解力(「読む」力と「解く」力)

②集約力

③定着力


資格試験に合格するために最も重要なのは、「読む」力ですから、受講生の皆さ

んは、基本書を「読む」中で、この「読む」力を身につけてほしいと思います。


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次回は、最終回ですので、実践講義マスター終了後の会社法の学習・復習法に

ついて、お話しをしていきます。


2 復習のポイント


① 取締役(1)


まずは、カード038で、取締役について、資格・義務・権限・員数・選任・就任・解任

などの基本事項をしっかりと記憶してみてください。


他資格試験では、カード058のように役員等をヨコに比較した相違点や、改正点を

中心に出題がなされています。


次に、カード039・043で、取締役会について、株主総会との比較の視点から、知識

を整理しておいてください。


最後に、カード044で、代表取締役について、基本事項を整理したうえで、カード075

で、支配人との比較の視点から知識を整理してみてください。


② 取締役(2)


まずは、パワーポイント082で、株式会社と取締役との法律関係について、民法の

視点から、しっかりと理解してみてください。


次に、カード048・049で、競業避止義務と利益相反取引について、承認機関・承認

がなかった場合の効果を中心に知識を整理してみてください。


競業避止義務・利益相反取引は、問題が作成しやすいテーマですので、他資格試

験をはじめ、平成19年度には行政書士試験でも出題されています。


今年出題される可能性は高くはありませんが、念のため、他資格セレクト問題で、

「出題のツボ」をよく掴んでおいてください。


問題36は、平成19年度の本試験問題ですが、この問題の問題文を読んで「利益

相反取引」の問題であると認識できた方はどれくらいいるでしょうか?


会社法においても、細かい知識よりも、出題テーマの「住所」を把握するという体

系的な学習が必要ではないかと思います。


講義でもお話しているように、現時点では、細かい知識を記憶するのではなく、ま

ずは、会社法の体系(フレームワーク)を頭の中に描く学習を行ってみてください。


③ 役員等の損害賠償責任


まずは、パワーポイント085で、役員等の損害賠償責任の流れ(フロー)を、しっか

りと頭の中に入れておいてください。


また、カード060で、役員等の「会社」に対する責任について、一般的責任と個別

的責任(4つ)に分けて、内容を条文で確認しておいてください。


さらに、カード062で、責任の免除について、全部免除と一部免除に分けて、ざっく

りと内容を確認しておいてください。


次に、基本書p207以下で、違法行為差止請求と株主代表訴訟について、制度趣

旨を理解した上で、ポイントについて、どこかのカードの裏にまとめておいてくださ

い。


パワーポイント090の「事前手続」と「事後手続」という視点は、手続法を学習する

ときには、共通して重要な視点となってくると思います。


会社法は、「点」の知識を追うのではなく、こういう「視点」を大切にしながら、森か

ら木、木から枝、枝から葉へという体系的な学習を心がけてみてください。


最後に、カード063で、役員等の「第三者」に対する責任について、問題37・38とと

もに知識を整理しておいてください。


行政書士試験の過去問も新司法試験の過去問も、429条の法的性格に関する

知識が問われていますので、基本書のコラムをよく理解しておいてください。


平成19年度に、役員等の「会社」に対する責任が出題されているので、次回は、

取締役から出題があるとしたら、このテーマが危ないのではないかと思います。



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