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1 フォロー講義
行政書士試験では、会社法に基づいた出題は、平成19年度から行われているた
め、会社法の過去問ストック(商法総則・商行為の問題は除く)は、わずか8問し
かありません。
8問・・・
したがって、行政書士試験の過去問だけでは、会社法の出題傾向(出題のツボ)
を分析することができません。
そこで、合格コーチは、会社法の講義を行う際には、次の資格試験の平成18年度
以降の過去問を解いて、会社法の「出題のツボ」を抽出しています。
①新司法試験
②司法書士試験
③公認会計士試験
あと、出題傾向が少し異なりますが、中小企業診断士試験(経営法務)やビジネス
実務法務検定試験の問題も、参照しています。
これらの資格試験の出題は、いずれも大学教授及び法律実務家が出題している
ため、行政書士試験も含めて、どの資格試験も問われている「視点」(出題のツボ)
は共通しています。
問題の難易度も、司法書士試験を除いて、新司法試験・公認会計士試験・行政書
士試験ともに、ほぼ同一のレベルではないかと思います。
ということは、行政書士試験専業受験生の学習時間を考慮に入れると、行政書士
試験の出題レベルは、相対的にみて、かなり高いのではないかと思います。
また、問題の難易度に加えて出題分野も、以前のように、特定の分野からの出題
ではなくなっているため、受験生にとっては学習しづらい科目になっているようです。
特に、昨年度は、資金調達、剰余金の分配、開示制度など、日頃、あまり学習しな
いような範囲からの出題となっているため、苦戦された方が多いようです。
もちろん、これらの出題分野は、平成12年以降の行政書士試験では、出題されて
いない分野ですので、過去問もありません。
したがって、会社法で4問中2~3問得点していくためには、
①学習内容
②学習範囲
③学習時間
について、きちんとした「戦略」を立てて行くことが大切です。
戦略なくして、攻略なし
特に、会社法は、知識優位型の科目であるため、「何を」ツールにして学習してい
くかという、①学習内容(ツール)に関する戦略は、最も重要になってきます。
自分の使用するテキストに、本試験で出題される内容が書いていなければ、本試
験で得点することは、運を除いて不可能だからです。
行政書士試験は、大学及び法科大学院の教授が問題を作っていますので、この
試験委員が「何を」参考にして問題を作っているかという視点が大切です。
さすがに、分厚い会社法の体系書を何冊も読む必要はありませんが、法律初学
者(大学1年生)が読むような、大学教授執筆の基本書(入門書)レベルの内容は
学習しておく必要があると思います。
☆プログレ流学習ツール☆
①大学教授執筆の基本書(教科書)
②他資格セレクト過去問集
③プログレカード
よくお話することですが、「大学1年生」と国家資格である「行政書士」とでは、どち
らが法律をきちんと知っておく必要があると思いますか?
受講生の皆さんは、合格コーチが講義中に指摘している「出題のツボ」を中心に、
今後は、「現代会社法入門」を、何回も繰り返し読む復習を行ってみてください。
今年度は、直前期に何回も繰り返して読むことができるように、基本書をよりコン
パクトで、かつ、内容が凝縮しているものに替えています。
☆合格に必要な3つの力☆
①読解力(「読む」力と「解く」力)
②集約力
③定着力
資格試験に合格するために最も重要なのは、「読む」力ですから、受講生の皆さ
んは、基本書を「読む」中で、この「読む」力を身につけてほしいと思います。
次回は、最終回ですので、実践講義マスター終了後の会社法の学習・復習法に
ついて、お話しをしていきます。
2 復習のポイント
① 取締役(1)
まずは、カード038で、取締役について、資格・義務・権限・員数・選任・就任・解任
などの基本事項をしっかりと記憶してみてください。
他資格試験では、カード058のように役員等をヨコに比較した相違点や、改正点を
中心に出題がなされています。
次に、カード039・043で、取締役会について、株主総会との比較の視点から、知識
を整理しておいてください。
最後に、カード044で、代表取締役について、基本事項を整理したうえで、カード075
で、支配人との比較の視点から知識を整理してみてください。
② 取締役(2)
まずは、パワーポイント082で、株式会社と取締役との法律関係について、民法の
視点から、しっかりと理解してみてください。
次に、カード048・049で、競業避止義務と利益相反取引について、承認機関・承認
がなかった場合の効果を中心に知識を整理してみてください。
競業避止義務・利益相反取引は、問題が作成しやすいテーマですので、他資格試
験をはじめ、平成19年度には行政書士試験でも出題されています。
今年出題される可能性は高くはありませんが、念のため、他資格セレクト問題で、
「出題のツボ」をよく掴んでおいてください。
問題36は、平成19年度の本試験問題ですが、この問題の問題文を読んで「利益
相反取引」の問題であると認識できた方はどれくらいいるでしょうか?
会社法においても、細かい知識よりも、出題テーマの「住所」を把握するという体
系的な学習が必要ではないかと思います。
講義でもお話しているように、現時点では、細かい知識を記憶するのではなく、ま
ずは、会社法の体系(フレームワーク)を頭の中に描く学習を行ってみてください。
③ 役員等の損害賠償責任
まずは、パワーポイント085で、役員等の損害賠償責任の流れ(フロー)を、しっか
りと頭の中に入れておいてください。
また、カード060で、役員等の「会社」に対する責任について、一般的責任と個別
的責任(4つ)に分けて、内容を条文で確認しておいてください。
さらに、カード062で、責任の免除について、全部免除と一部免除に分けて、ざっく
りと内容を確認しておいてください。
次に、基本書p207以下で、違法行為差止請求と株主代表訴訟について、制度趣
旨を理解した上で、ポイントについて、どこかのカードの裏にまとめておいてくださ
い。
パワーポイント090の「事前手続」と「事後手続」という視点は、手続法を学習する
ときには、共通して重要な視点となってくると思います。
会社法は、「点」の知識を追うのではなく、こういう「視点」を大切にしながら、森か
ら木、木から枝、枝から葉へという体系的な学習を心がけてみてください。
最後に、カード063で、役員等の「第三者」に対する責任について、問題37・38とと
もに知識を整理しておいてください。
行政書士試験の過去問も新司法試験の過去問も、429条の法的性格に関する
知識が問われていますので、基本書のコラムをよく理解しておいてください。
平成19年度に、役員等の「会社」に対する責任が出題されているので、次回は、
取締役から出題があるとしたら、このテーマが危ないのではないかと思います。
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