死を呼ぶ鳩、消えた写真阿部倉司が迷い込んだ世界には、鳩など存在しない。虚無とはまた別の…空っぽの世界。信頼した彼女も鳩の1人。多河柳子はもちろん、この世界には存在しない。唯一のツーショット写真も多河柳子の部分だけ空っぽになって薄暗い部屋にフラッシュをたいて自分自身を撮った写真にすりかわっていた。唯一の物を無くし1人涙する阿部倉司そんな彼の心を癒すのは鳩に取り込まれた主人にずっと寄り添っていた愛犬“ツカサ”だけだった…。
悪夢のデジカメ…木船郁子が手にして…木船郁子が塔を上る途中に見つけた、真新しいデジカメ。電池残量も残り少なかったが、夜見島に向かう前に撮られたと思わしき写真が画面に写し出される。その画面に写る人物は…一樹守で、港をバックに自分自身を写している写真だった。ごく普通の写真だが…一樹守のバックに写し出されている人物は、紛れもなく岸田百合だった。木船郁子は岸田百合に会ったことが無いため、何の違和感もなかったが…。
幼い頃の三上脩 -03:00“惨劇”三上家2階…三上脩の部屋。布団の中で幼い三上脩が眠りにつこうとする。傍らには笑顔の父・隆平が座って脩を寝かしつける。脩「あのね、お父さんのお仕事は宝探しでしょ?僕も宝探し上手だよ!今日もいっぱい見つけた!」隆平「ハハハッ…そうか。明日、お父さんと一緒に探すか?」脩「うん!お姉ちゃんも一緒にお外で遊べればいいのにね…」隆平「おやすみ、脩。」脩「おやすみなさい!」これは幼い頃の三上脩の“思い出”。夜見島に大停電が襲う前…。大雨の惨劇の夜…加奈江がキッカケで事件が起きる…。