“見ぃつけた”

小さな手が伸ばし

拾ったものは

一樹守が以前拾った

土器博覧会のキーホルダーだった。

その小さな存在を探して

さ迷う少女。

“脩…どこ?かくれんぼは終わりよ…”

加奈江だった。

再び喜代田章子の中で覚醒し

脩を捜してさ迷い歩く。


そう

キーホルダーを拾ったのは

子供の頃の三上脩。

その小さな存在…
たった1人の守るべき存在…




加奈江は自害した。

母胎の中で脩が待ってる。

守るべき“三上脩”が
あそこにいるんだ…
血に染まる日記

横たわる“多河柳子”

慌てる“阿部倉司”

阿部「俺は殺ってねぇよ!!」

阿部の言葉は

信じられるはずはない。

証拠も
根拠もない言葉に

警察は信じるはずはないのだから





日記に記されていた

鳩の目覚め。

“深い眠りの方が幸せ”


日記には章子の事が書かれていた。

章子に対してこの文を綴ったのだろう。

なら柳子は
章子が“鳩”だと
気づいていたのだろう。
岸田百合、加奈江が歌っていた唄。
隠された冥府の門を開く鍵。
三上脩も教えられていた。

“七つの門と七つの鍵を開けるの。”

悪夢を…
母胎を解放するため

岸田百合が唄う


「巫秘抄歌“こうなぎひしょうか”」



舞え舞え巫(こうなぎ)
頭(こうべ)の飾りを打ち振るい

焔(ほむら)見やって踊りゃんせ



舞え舞え巫

耳の飾りの鈴鳴らし

風音(かざね)尋ねて踊りゃんせ



舞え舞え巫

首の飾りを打ち鳴らし

水面(みなも)覗いて踊りゃんせ



舞え舞え巫

胸の飾りを振り捨てて

頭を真似て廻りゃんせ



飛べ飛べ使い鳥

錦の腰帯振り解(ほど)き

土を求めて羽ばたかん



揺り揺られ箱の舟

腕の飾りが拍子打つ

鳥を待ちわび揺られけん



舞え舞え巫

天(あま)の衣(ころも)で舞い踊り

舟を背にして踊りゃんせ


まことにめでたく舞うたらば
七つの門が開かれん