こんばんは。
随分と遅い時間帯になってしまいました。
前回はこの作品のテーマが蜜蜂だというお話をしましたが、もう一つ欠かせないものがあります。それが柵山さんによる植栽、ガーデニングの舞台美術です。
ノックノックスでは当たり前のように、毎度生きた植物を劇所へと運び、舞台の上に森や町をつくっておりますが、このようなスタイルが確立したのは「幸せの標本」からでした。蜜蜂は花から花へ蜜を求めて飛び回るわけですから、当然舞台に花が必要です。そして(・・・当時から生にこだわっていためんどくさい私は・・・)造花は使いたくないと決めておりましたので、何とかうまい方法はないかと模索しておりました。そんなときに出会ったのが柵山さんでした。
今では劇団員として様々な場所で共に作品をつくっていますが、当時はさすがの彼も舞台美術としてのガーデニングははじめてでした。とは言え、ショッピングモールや、トラックの荷台、はたまたモノレールの車内など、様々な場所を森に変えてきた柵山さんにとって、舞台上でのガーデニングはそう難しいものではありませんでした。初演、そして東京、名古屋、大阪、沖縄のツアー、すべての会場で柵山さんが舞台美術を手掛けて下さっています。「幸せの標本」はもちろんのこと、「人魚姫」や「おぉーい。」前回公演の「かいじゅうのまち」も舞台の上は植物でいっぱいでしたね。そして・・・今回は花もあります。そのために春の公演にしなければならなかったのです。春と他の季節では、花の量が全然違ってくるのです。
木や草だけであれば割と毎日の舞台メンテナンスは楽なのですが(それでも水やりなど色々ありますが・・・)、花が入ると難易度が上がります。水やりの頻度や、あとは暑さに弱いので温度の管理もシビアにしなければなりません。生き物相手なので大変は大変です、大変ですが、やはりとても美しいです。切り花ではないので、やってきた花たちに元気なまま帰ってもらえるよう頑張ります。
というわけで、「幸せの標本」の舞台美術、これまで以上にご注目下さい。
さて、明日からいよいよ稽古がはじまります。楽しみで仕方がありません。きっとこの後、遠足前の子供のように寝られないんだろうな・・・と思いながらこのブログを書いています。キャスト5人という贅沢な座組です。たくさんディスカッションをして、深く深くものがたりを掘り下げていきたいと思います。日々の稽古の様子はこちらのブログでお伝えしていきますので、応援よろしくお願い致します。それではまた!
―――以下公演の詳細です―――
ノックノックス
「幸せの標本」
―ものがたりをはじめるまえに
ここは森?それとも誰かの庭?花や緑に囲まれながら、蜜蜂の羽音に耳を傾ける女性がひとり。美しい自然の中で生活をしていても、彼女に笑顔はありません。それは周りにいる少し変わった住人たちのせいでしょうか。いいえ、違います。この続きは、あなたがその目で確かめてください。ノックノックスがお届けする、とある家族と、そしてあなた自身のものがたり。
■作 演出 作曲
ヤストミフルタ
■出演
伴美奈子(扉座)
藤谷みき(青年団)
藤田奈那
本間健太
*
池田努
■演奏
Asumi(ヴォーカル)
島崎敦史(ピアノ)
飯塚直斗(ギター)
大表史明(パーカッション/海洋ゴミ楽器)
■会場

■チケット料金
前売¥5,500(税込)
当日¥6,000(税込)
※全席指定。
※おもいやり観劇回を除き、未就学児入場不可。
※中学生以下入場無料。但し、必ず保護者同伴でご観劇ください。
■チケット購入先
カンフェティ
※中学生以下のお子様とご来場の方は、こちらから直接お問い合わせください。チケットのご予約をスタッフが対応致します。
※ご購入の際には新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを必ずご一読ください。
■チケット販売期間:3/19(土) 10:00~4/20(水) 23:00
※4/20(水) 23:00以降は引換券販売となります。
■チケットに関するお問い合わせ
カンフェティチケットセンター
0120-240-540(受付時間 平日10:00~18:00)
otoiawase@confetti-web.com
■上演スケジュール
4月
23日(土)11:00 15:00
24日(日)11:00★
25日(月)13:00
26日(火)18:00
27日(水)休演日
28日(木)18:00
29日(金祝)11:00☆ 15:00☆
30日(土)11:00 15:00
5月
1日(日)13:00
★・・・おもいやり観劇回です。この回に限り全年齢入場可能となっております。小さなお子様と一緒に観劇されることをご了承ください。
☆・・・記録用カメラが入ります。また撮影日程は予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。
■スタッフ
ガーデニング:柵山直之
音響:中村久志
照明:福田恒子
幻燈:ヤストミフルタ
舞台監督:北村太一
イラスト:まつむらまいこ
宣伝美術:新出睦(ememデザイン室)
スチール:勝見里奈
撮影:三宅流(究竟フィルム)
制作:菅沼太郎(Alave)
制作進行:ムラタマリエ(necramicrock)
演出助手:大谷昌史(Theatre Ort)
※幻燈について
幻燈は薄く水を張った水槽にインクを流し、それをプロジェクターで舞台に投影させます。インクの濃淡や、水面の揺らぎがそのまま投影される美しい表現方法です。性質上、水面にそっと息を吹きかけ、流れをつくる工程が必要となります。劇場後方での操作となりますが、安全面に考慮し舞台と同じく客席から2m以上の間隔をあけて上演致しますのでご安心ください。
■公演に関するお問い合わせ
こちらから直接ノックノックスにお問合せ頂けます


