ノックノックス

ノックノックス

花と緑と音楽を愛する演劇ユニット ノックノックスです

 

配信、というスタイルで演劇を上演するにあたって、いくつか自分に課していることがあります。

ひとつ目は「生(ライブ)」であることです。配信だけをするのであれば、録画した作品を流すこともできます。ですが私は「生」で上演することが大切だと考えます。場所は違えど、同じ時間、同じものを見て、その物語を共有する、ここにこだわって創作していきたいのです。もちろん、通常の公演と違いピンポイントの上演ですので、皆さまには大変なご負担をおかけすることになります。しばらくアーカイブを残すとは言え、それじゃ同じ時間の共有ではないじゃないか、と言われてしまえばそれまでです。ただ、それでも「生」にこだわっていきたいのは、その瞬間の舞台の純度をお届けしたいからなのかもしれません。しかし、これが正解かと言われれば、残念ながらまだ私にもわかっていないのです。これから皆さまと一緒に見つけていきたいと思っています。そして正解はいくつあってもいいはずです。何卒、ご理解いただければと思います。

ふたつ目は、演劇の記録映像にしないことです。自身の公演をDVDにしておきながらよくそんなことが言えるな、と自分でも思うのですが、配信公演は記録映像にしてしまっては意味がないと考えています。画面越しに観ることに変わりはなくても、映像になった理由が欲しいわけです。それはコロナ禍だから、というネガティブな理由だけでなく、こういうことをしたら面白いかもしれない。これなら今までできなかったことができるかもしれない。そういうポジティブな理由をもって創作に向かいたいのです。先ほどと同じく、これもまだ正解にたどり着いておらず、少しばかり不安なところもあります。ただ、今、この瞬間の答えは自分の中にはっきりとあります。「かいじゅうのまち」の延期を決めてから、映像で演劇をやるにはどうしたらいいのか、私なりにずっと考えてきました。結構な時間をかけて考えたつもりです。これから稽古を経て変わっていくかもしれませんし、ごめんなさいやっぱり無理でした、とならないとも言えません。ただ、私なりの提示は絶対にしてみせます。

何だかはじめる前から言い訳だらけのご挨拶になってしまいましたが、手は抜きません。上演の日まで、挑戦し続けます。是非とも応援のほど、宜しくお願い致します。

ノックノックス代表 ヤストミフルタ