ノックノックス「かいじゅうのまち」ものがたりをはじめるまえに | ノックノックス

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「かいじゅうのまち」

—ものがたりをはじめるまえに

むかしむかし、ここから遠く遠くはなれたところに、ひとりの魔女がいました。魔女はうまれたときからお父さんも、お母さんも知りません。ずっとひとりぼっちでくらしていたのです。わたしたち人間では考えられないくらい長い長い時間を生きるなかで、魔女はたくさんの魔法と、さみしいという気持ちをおぼえました。

ある日、魔女はふと思いつき、魔法で話し相手をつくろうとしました。ずっとひとりぼっちだった魔女はだれかとお話がしたかったのです。ゆびをくるくるっと回し魔法の呪文をとなえると、ひかりの中から見たこともない生き物があらわれました。ですがそれは望んでいた話し相手とはちがい、らんぼうで言うことを聞きませんでした。その後も、今度こそ、今度こそ、と魔女は何度も話し相手をつくろうとしますが、どの生き物も魔女の言うことを聞きません。

「おなかがすいたぞ、ごはんはまだかー」

「いたずらしてやる、いひひのひ」

「やだやだやだやだ、やりたくないったらやりたくない」

「うおー、がおー、ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」

まるでかいじゅうのように騒ぐ生き物たちに、魔女は頭をかかえました。そしてとうとうがまんができなくなった魔女は、彼らを森へと追いはらってしまったのです。魔女のすみかは静かになりました。ですが一日がたち、二日がたち、魔女は森の様子が気になってしかたがなくなりました。こっそり様子を見に行ってみると、森では生き物たちが泣いたり叫んだり大騒ぎ。魔女はふたたび頭をかかえてしまいました。

そんな時、近くをだれかが通りかかります。それは人間の親子でした。知らないうちにこの森に迷いこんでしまったのでしょうか、おびえる子供をお母さんが抱き、そんなふたりを安心させようと、お父さんが必死に馬をはしらせます。魔女ははじめて人間を知り、家族を知りました。それからというもの、魔女は生き物たちの面倒を見させるため、人間をさらうようになりました。それもお父さんとお母さんの言うことを聞かない、とびっきりの悪い子をねらって。

やがて森にはかいじゅうのように騒ぐ生き物と、その面倒を見る人間の住む「かいじゅうのまち」ができました。このものがたりは、そんなかいじゅうのまちにとある女の子がやってくるところからはじまります。

作 演出 作曲
ヤストミフルタ

出演
藤田奈那
田野聖子
藤谷みき(青年団)
森啓一朗(東京タンバリン)
舘智子(タテヨコ企画)
河内浩(俳優座)
保亜美(俳優座)
古川和佳奈
若菜
阿紋太郎

会場
CBGKシブゲキ!!

公演日程
2021年12月10日(金)~19日(日)

チケット予約など詳細は11月8日(月)公開予定です。お待たせして大変申し訳ございませんが、今しばらくお待ちくださいませ。