絵日記「はじめての買い物」 | おいでませ

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高城香那のディレッタントの延長上ブログ

久しぶりにタッチペンを握っています。

 

私が3歳くらいの時

岐阜市に住んでいたころ

よく母の買い物について行った記憶があるんですが

近所の平屋の古びたスーパーに

パート勤務で

だいぶ場違いなファッションをしている

二十歳前後であろう

お姉ちゃんが一人だけ

おばちゃんたちに混じって

レジで働いていたのを覚えています。

 

短髪の茶髪で、平成に入ったばかりの頃に

若者の中で流行っていた細い眉毛、

ロック?なのかアメカジなのか。

だいぶヤンキー色が強かった。

 

そんな風貌なのに

スーパーのダサいエプロンをつけて

黙々とレジをやっているもんだから

母がお会計中に私は

不思議な宇宙人を見るように

そのお姉ちゃんを毎回見上げてたんですが

 

生まれて初めて

自分のお菓子だけ別会計にして

自分のお小遣いなるガチ小銭を

トレイじゃないところにぶちまけたんですけど

そのお姉ちゃんは

人差し指で

私の一円、五円、十円をかっさらっていき

しまいにほとんど持ってかれてショックだった。

という昔話を思い出しました。

 

 

っていう話。

 

 

 

あのお姉ちゃんも今はおばさんなんだろうか。