「物語作品集」背景画のような自画像/僕らの幕開け/Overture | おいでませ

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高城香那のディレッタントの延長上ブログ

こないだ発売した「物語作品集」より解説ノート。

私がこれまで知った

世界にある物語、文学、芸術から

インスピレーションを受けたものを

音楽作品にしたものです。

たくさん書き溜めている中から6曲収録しました。

後半の3曲について書きます。

 

背景画のような自画像

画家神谷晶氏の個展から

インスピレーションを受けて作曲したもの。

それまでも彼の作品を知っていたものの

個展で一人の画家の世界観が部屋いっぱいになった時

言葉にならないというか、

圧倒されたのを覚えています。

孤独と内に向かう精神のを素直に向き合う姿だとか、

どこかヒトという不可思議な人生を愛しているような。

主観と客観を理解していない瞬間ってあるじゃないですか、

そういうのを絵画に封じ込めているような印象。

当時の個展ではとにかく人の顔が

たくさん描かれた作品が多かったので

自画像ではないらしいんですが

どこか作者に似ているなぁと思いました。

不思議な空間を音楽で表現してみました。

 

 

ミュージカル「Try Again」より僕らの幕開け Piano Version

こちらは先日のピアノリサイタルで

最後に演奏した作品でもあります。

ちょうど一年前書き荒れていた笑。ミュージカル楽曲のテーマ曲です。

原曲はエンディングで出演者全員で歌い、

編成はバンドとオーケストラのポップミュージック。

これを作者なりにピアノバラードにしました。

ハッピーな曲を意識して書くのは

自分にバラエティが無さすぎて

とても苦手なんですが

台本で紆余曲折あったキャラクターが

しっかりと地に足をついて明るい未来に向かうという

ストーリーがあるおかげで救われたのもあります。

 

そして今依頼を受け

同じ団体からミュージカル作品の

楽曲提供の準備をしていますが

まだ脚本が来ていない...笑

ますます楽しみですー!!

 

Overture

こちらはバーテンダー佐々木真悟氏のカクテル作品より。

今は上海でアジアを代表するSobar Companyにいます。

この曲をどうしても残したくてアルバムを作ったようなモン。

実は三年前に発表しているのです。

イベントのオープニングで

泡でアルコールが強いカクテルでした。

私の共感覚は視覚や味覚が多いし

気持ちを表現することもたまにありますが

人を見て音楽が出てくる人ってあまりいないんですよ。

貴重な体験。なかなか終止線が書けなかった。

 

終わりは始まり、アルバムを通して

Overtureを聴いたあと

どんな感覚がくるのか

研ぎ澄ませられるような

時間になれば...と思います。

 

前半の作品ノートはこちらへ。

 

 

3月末にサポートするライブのチラシができたようです

詳しくは後々〜