第41回 日本きり絵展 | おいでませ

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高城香那のディレッタントの延長上ブログ

もう二週間ほど前のことですが
上野の東京都美術館へ行ってきました。

お隣はムンク展でおばちゃまたちが
大行列のなか、
私はスカスカの(失礼…)ブースへ。
 
無知なまま行ったので
どんな様子かも想像ができなかったけど、
日本のきり絵協会が主催するもので
出展者は中学生から趣味で始めた高齢者まで様々。
 
一般的なきり絵がたくさんありました。
自然風景や、地元のお祭りの様子
写実的なのに、どこかアニメのような
非現実的なものを感じる。
 
たまに動物の毛先のように
一ミリ以下までカットされているものもあって
間近でずっと見ていると、
出展者のおじいちゃんが
観に来てくれたお友だちに
自分の作品を語っていたりして
こういう趣味も素敵だなぁーと
私は横でまったり
おじいちゃんたちも観賞。
若い人全然居なかった。
 
大きいキャンバスに、細かい作業。
背景の色や空間を意識した図形。
きり絵は古典的な作業だ。
 
突き詰めたら
新しいきり絵のスタイルが
うまれても良いよなぁとも思うけど、
 
素材を色画用紙や水彩絵の具だけじゃなくて
それ以上に新しい素材を使ったら
反則みたいになっちゃうのかしら。
 
最後のコーナーでは、
出展者の作品が絵はがきになっている
売店があったんだけど
 
あれ?こんな作品あったっけ?
 
というものが多かった。
近くで観賞しすぎて
全体を捉えてなかったヾ(´ー`)ノ
 
数時間楽しんだあと、
帰り道に別のブースで受付をやっていた
おじさんと目が合い、
そのまま別の展示会へ誘われました( ・∇・)
 
「第77回 創元展」という
受賞作家展で
油絵や水彩画、日本画なんかがメインの
すごいレベルの高い展示会でした。
 
数メートルにもおよぶキャンバスにかかれた
不思議な画だったり
本当にリアルな風景だったり。
 
きり絵と間反対の表現で
またまた長い時間かけて楽しみました。
 
悲しいことに
きり絵展よりも
入場者が少なかった。
私とスタッフの方数人しか
いないんじゃない?
こんなに素晴らしい大作があるのに。
 
日本はまだまだ
芸術の価値は対価として
理解されがたいし、
素晴らしい作品が生まれても
仕事としては難しいと言われているけど、
もっと色んな場所で
気軽に触れあえる機会があれば
流通としても
コミュニティとしても
もっともっと活性するはずだ。
 
…長くなってしまった(*_*)
 
明日はライブのサポート。
昨日はラストリハーサルでした。
いらっしゃるお客様、
お会いできるのを楽しみに
お待ちしております(*´∀`)