昨年11月に胆管ガンで父を亡くした。
それまでは、父は母の認知症を分かってたけど、世間体もあり、ひた隠しして、民生委員さんやケアマネさんにも会わさないようにして、母を習い事や遊びに毎日行かせて、家事全般をやっていた。

そして、父は私に
『迷惑掛けしまってすまんなぁ。』と口では言ってはいたが、どれだけ頼んでも、市の無料の認知症検査も受けさせないし、脳ドックにも連れて行ってくれなかった。

父はそもそも胆管ガンになった時から何度かの余命宣告も『ワシは聞きたくないから、お前聞いてくれ!』と私に聞かせていた。

半年から一年半の余命を聞かされたけど、父は知らない。知らなくても良いだろうかと何度も悩んだ。

母も余命を聞いたが、今同様、自分の都合が悪い事は変換して思い込んでいた。絶対、後悔すると思ったから、品を変え、形を変え一生懸命伝えたが、最後には喧嘩になり、父に母変換して、娘に偉そうに怒られたとつげ口され、父から何度か怒鳴られて喧嘩になった。

日頃から父との思い出も無い私には、そんな時間も思い出もすごく残念で仕方なかった。人生の期限を知っているからこそ、私は後悔の無いように父や母との大切な時間を大切に過ごして欲しかった。そんな事は母にも、父にも伝わらず、沢山誤解をされてしまった事も本当に残念で仕方ない。
でも、たった二週間の終末期の在宅介護だったが、前々からケアマネさんと準備していたので、寝込んで直ぐ訪問看護や介護ベッドレンタル、入浴サービス、酸素ポンベや往診とサービスの利用が開始出来、フル活用出来た。あと、私はたまたま足首骨折していたので仕事を欠勤していたお陰で毎日実家に通い、父を最期まで看取る事が出来た。

父に対しての後悔は、余命を知りながら父にちゃんと伝えられず、父は精一杯生きれたんだろうかと言うのと、いっぱい誤解された事が悲しく私の中に残っている。

母の介護しながら、時折、
『お父さん、だから言ったやん』と言う私

いつまで、亡くなった父に文句を言うんだろうなぁ。。。

『お父さん、お母さん、良い思い出、ありがとう!』って、いつか、父の在宅介護や母の認知症介護を言える日来るのかなぁ。。。