先日新聞紙上で見つけた、この広告。
早速アクションです。
「字」。
「子」は、子を産み繁殖する意を含み、
「宀:屋根」+「子」で、屋根の下で大切に子を育て増やすことを表します。
象形・指事などの親文字を「文」といい、
それを元に作られた形声・会意などの子文字を「字」と言いますが、
のちに 広く文字を「字」というようになりました。
また、あざな のことで、男子が元服して後に本名とは他につける名前のこと。
国字としては、あざ を表すこともあり、町村の中の小区分の名のこと。
で、昨夕届きました。
日本語の難しさは、
漢字と平仮名、そして片仮名まであることが由縁であると聞いたことがあります。
そうですよね、
その上漢字には中国由来の音読み、和語由来の訓読みがあり、
一つの文字に色んな読み方、ひいては複数の意味がありますから。
ですが、漢字はそれ一字で意味を表すことができる表意文字であり、
そこに表音文字である仮名を組み合わせて日本語が構成され、
字面からも、えも言われぬ深いものが窺えるようになるわけです。
それが日本語の美しさとなり、
それを書くことを芸術として発展させたものが書道なのかもしれません。
堅苦しい話はさて置き、早速本の中身を・・・
興味深い内容が詰まっています。
その中で、最も興味をひいた写真はこれ。
これは江戸時代の写本ですが、文章は「続日本紀」、
漢文主体であった公文書中に日本語の語順の文があり、
文頭に主語動詞がくる英語と同じ語順の漢文ではなく、
述語である動詞が文尾に置かれているのです。
そして一見漢字ばかりが並んでいるように見えますが、
助詞や用言の活用語尾が万葉仮名の「止:と」「乃:の」などで書き込まれている文章です。
つまり、書き手ではなく、読み手にとっての文章!
私はそう捉えて、これが書道という芸術の芽生えに繋がっていくのかしらと
ちょっとゾクゾクしたのでした(笑)
あとは、大河ドラマでも触れていた嘘字。
そして、大いに賛同する手書きの魅力。
こんなページも面白かったです。
看板で思い出したのは、カナダトロントのチャイナタウンで見た顔法の文字。
これは看板文字や新たなフォントとして作られた書き方ではないのですが、
圧倒的存在感です‼️
以前娘宅で一緒に書のお稽古をした中国人の謝さんが、
中国では顔真卿の書を最も重んじて練習すると言ってみえたのを思い出しました。
今度の日曜日は伊賀の陶芸家氏との久々のお稽古。
氏は古代文字や大和言葉に随分興味をお持ちで、
お稽古の傍ら、和語と漢語との併用に話題が飛ぶことがしばしば。
タイミングよくこの本が手に入り、
その辺りにも言及している本書で、少し事前の勉強をしておこうと思います。









