近所で、家の中の古いものを片付けてみえる方があり、少しお手伝いに。
「片」。
「爿:寝台の細長い板」の逆の形であるといい、
また「木」字を半分に切ったその右側であるとの説もあります。
いずれにせよ、気の切れ端を描いた象形文字で、薄く平らな切れ端のこと。
きれ・薄く平らな切れ端・少しであるさま・薄く平らな切れ端を数えるときの言葉等の意。
国字として、二つで一組になるもののうちの一つ・中心の部分から離れて遠い・不完全な等の意。
高齢の方にはそういうことは本当に大変で、
しかも思い入れのある品ばかりだろうから中々はかどらない。
家具などの大きなものは自治会仲間の方で少し運び出したが、
男性って思いっきりも良いのですねぇ、
あっという間にどんど焚きの焚きつけ用にと壊して薪として積み上がった。
昔使っていたであろう食器もたくさん。
大切にしまわれていたものばかりだが、
こちらはほとんどが破砕ごみとなってしまう運命は仕方ない。
よかったら使ってと言ってもらうけれど、うちはもう飽和状態だから・・・
だけど、これをいただいてきました。
セピア色と化した新聞紙にくるまれていた岡持ちと角盆。
新聞紙は、なんと昭和39年!
・・・私はすでに生まれており、ちょうど今の孫①と同じ年(笑)
この新聞紙だけで結構盛り上がったのですが、
キリがないから、さっさと品物を水洗い。
私が目を付けたのは岡持ちで、
30センチ角で深さは13センチ、ちょうどこんな風に収納出来て蓋もついているから、
まるで出前を取った時のように息子宅とのおかずのやり取りにいいかもね。
そして一緒にもらってきたお盆は、
角の曲げの部分や、縁部分の竹の端の処理などとても丁寧、焼き印もあった。
底が割れているものや縁の欠けているものは折角だけど除いて、
5枚中3枚は使わせていただきますね、
母の食事の上げ下げに丁度良い大きさだから。
昔の品物の良さは、
やはり紛い物ではないこと。
隠れた部分や小さな所にも丁寧な技が見え、物を大切にしていた精神が伝わってくる。
ファストな時代だからこそ、スローな造りが暖かい。








