「盆」。
「分」は「八:分ける」+「刀:かたな」の会意文字で、わける・外へ向けて開く意を示します。
「盆」は「分」+「皿:さら」で、大きく開いたさらのこと。
丸く平らな器・大皿等の意。
国字として、ぼん・茶器や食器を載せて運ぶ浅く平たい道具の意。
ほかに、ぼん、盂蘭盆のこと。
本来ならお盆の14日は鯨船祭りの町練りが行われる日。
汗にまみれて練りまわる男衆たちの姿が勇壮に繰り広げられます。
が、残念ながら今年も祭りは中止、仕方のないことです。
それでも準備の進められていた新Tシャツが出来上がり、
先日町内の皆さんに配布しました。
ウチも主人用に半纏の色をイメージした藍のTシャツと、
孫たちには白いのを1枚ずつ求めました。
勿論アメリカの孫用のものね。
祭事は中止ですが、
氏神様の鎮火祭だけは今年も行われ、
丁度雨の合間と重なって、傘を片手に松明用の竹と麦藁を持って出かけました。
役員だけの少し寂しい行列です。
でも、来年までの町内の息災を願う大切な行事です。
祭事は行わなくとも寄付だけは募り、
そのお礼はタオルと、今年はファイルとボールペンを作ったそうです。
私はこのファイルを使うのはちょっと恥ずかしいけれど、
息子たちは使っているみたい。
一時は高齢化がものすごく進んでいたこの地ですが、
息子たちの世代の鯨船を介しての交流は盛んで、
新たにこの地に住み始めた家族がここ数年のうちに何軒か。
ウチの次男家族もその一つで、
鯨船祭りがあるからこの地に住みたいと言いました。
今、三十代の世帯が少しずつ増えています。
とても張り合いの良い事です。



