荷 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
よろしかったら、画像をクリック、拡大して、筆勢などをご覧下さい。

 

 

 

 

 

お盆恒例、富田の夏祭りが始まっている。

 

台風の状況を睨みながらの開催だ。

 

我が町内は今年は鯨船休憩の年だから各々過ごすお盆のはずなのに、

 

それでも男衆は朝から集まって夕刻になっても未だに帰ってこないから、

 

私はこの時を利用して、娘に持っていく荷物の準備に充てた。

 

 

「荷」。

 

「何」の古い字形には「戈:ほこ」をになう形のものがあり、

 

「何」に になう の意があります。

 

「艸」はありますが、「荷」は「何」と通じて、に・になう の意に用います。

 

「荷」は草の名としては、はす をいいます。

 

 

先月婿くんに荷物を託して以降少しずつそろえていた品物を、

 

食品やお菓子は日付を確認しながらジプロックに入れ、

 

衣類や本などと大まかに区分けしてスタンバイ。

 

 

 

 

後は主人に手伝ってもらって、重さを測りながら、

 

スーツケース2つと手荷物コロコロ、そして大きめバッグに振り分け詰めていく。

 

これで一段落ね、

 

きっと主人はヘベレケで帰ってくるだろうから今夜はここでストップ、

 

後は明日にと思った丁度その時、ピンポー~ンと。

 

 

 

 

娘にと、これが届きました!

 

 

先日H氏がお越しになった時、私が娘の所に行く話をあれこれしていて、

 

キャベツは日本と同じようなものがないから、

 

トンテキの付け合わせに欠かせない千切りキャベツをどうしようと思案している旨を話したところ、

 

何とH氏はトンテキ大使のような方、

 

どうやって焼くと美味しいか、コツをしっかり伝授していってくれたのでした。

 

 

 

 

 

早速その後、ヒロエちゃんのお店でトンテキ用肩ロースを買い、

 

氏の教えてくださった方法で焼いたところ、これが本当に美味しかった!!!

 

 

ここで氏の秘伝のレシピを紹介すると・・・

 

まず、フライパンにラードを入れニンニクを加え香りを引き出す。

 

その後ニンニクは取り出し、グローブ状の豚肉を投入、強火で焦げるくらいに。

 

そこに、これがポイント、日本酒を注ぐのだ。

 

豚肉に火が通る頃を見計らって、このトンテキのたれで味を絡め、

 

てんこ盛り千切りキャベツの上に盛りつける。

 

そして最後に又ニンニクを戻したたれを一煮立ちさせ肉の上からジュワーっとかける。

 

 

大体は私の今までの作り方と同じだったが、

 

油はラードを使う点、そして日本酒を振りかける点が違った。

 

でも実際にこの方法で焼くと、肉が固くならずふっくらとして、

 

そこに味が絡まった美味しい美味しい四日市のB級グルメ トンテキが出来上がった。

 

息子たちもお嫁ちゃんたちも大いに喜んでくれたのは氏のおかげ。

 

これで私の得意料理の筆頭にトンテキが加わりそう・・・

 

 

そして、アメリカなら豚肉も豊富にあるだろうから、

 

娘にも美味しいトンテキを食べさせてあげてほしいと言ってくださり、

 

このトンテキのたれを届けてくださったのだ。

 

因みに氏は四日地トンテキ界のドンとお知り合いの由、

 

わが家にまでその恩恵を授けてくださって有難いです!

 

氏が最初に娘のことを見かけたのは

 

小学校低学年の頃、一輪車に乗って走り回っていた姿だったそう。

 

未だにその時の話が飛び出しますね。

 

その娘を嫁がせ、私たちも送って訪米した時には、

 

私たちの第二の新婚旅行を楽しんでとドルで餞別までくださった・・・

 

そして私の出版パーティーの時には、一番でと、真っ先に参加代金を振り込んでくださった・・・

 

思えば長いお付き合い。

 

丁度氏に於かれましても、秋には新たな第一歩の時を迎えられます。

 

どうか今後とも、様々な面で我が家一同、よろしくお願いいたします。

 

本日はほんとうに有難うございました。