たおやかに風に乗り無垢な花色陽を吸い込みて眩し
寄り添いて玉をなし玉集まりて枝つくりくる白き小さき花たちは
「眩」。
「玄」は「ー:平面」+「幺:細い糸」の会意文字で、
細い糸の先がかすかに平面の上にのぞいて見定められないことで、
暗くて見えない意を含みます。
「眩」は「目」+「玄」で、目がくらくらして見定められないこと。
くらむ・くらます・まぶしい・相手の目を惑わせて見定められないようにする等の意。
今盛る陽光の垣眩しくて目を細めれば蜜の味思い出ず
連休の人込みを帰り来る急ぐ足音を躑躅聞いており
花房を幾重も連ね招きたる揺れる姿にエロチシズム見る
深き色したたりて匂い立つ華やぎ少納言の愛ず藤の眩し




