逃 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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2月の晦日は雨の締めくくる朝となりました。

 

 

 

 

本当に、まるで逃げていくように2月も終わる・・・

 

 

「逃」。

 

「兆」は、骨を焼いて占うときに左右に離れたひびが生じたさまをいいます。

 

「逃」は「兆」+「辶:足の動作」で、右と左に離れ去ること。

 

にげる・離れて去る・のがれる等の意。

 

 

雨の本日、こんな日にはちょうど良い、家の中で気になっていたことなど・・・

 

まずはお節句に向けて、散らし寿司をお願いする1尺皿を。

 

 

 

 

このブログでも何度も登場したこの大皿は、

 

娘の初節句の時に千葉寿司さんがお祝いにとこの皿に散らし寿司を盛り付けてくださったもの。

 

以降、毎年この皿を持参して雛ちらしを用意してもらっている。

 

もう30回も毎年・・・

 

今年もまたお願いできることを喜ばしく思う。

 

娘は一緒に食べることはできない(写真だけは送るね)けれど、

 

母も、お嫁ちゃんたちも、孫も一緒にお皿を囲むことができることが嬉しい。

 

 

今月内にと思っていたお雛様の飾りつけは・・・

 

今年、長男宅は孫②の初節句。

 

それに先駆け、早い段階で先方からどうしましょうと尋ねていただいた。

 

そこで、お嫁ちゃんのお雛様は逸品、それを孫②に譲り受けることはできるのかと伺ったら

 

勿論と言ってくださり、

 

それなら新たにお雛様を新調する必要はないと思うと、私の考えをお伝えした。

 

そして、長男宅は手狭、しかもお嫁ちゃんのおばあちゃまもご健在なことだから、

 

そのままご実家でそのお雛様を飾っていただけば良いと思うとも。

 

その後お嫁ちゃんから、ウチ(長男宅)に折角の初節句にお雛様が無いのも寂しいと、

 

娘のお雛様を飾らせてくださいとの申し出を。

 

何と嬉しいこと!!

 

娘に送ってやるにはあまりにも嵩張るし、

 

もしかしたらこのまま日の目を見ることはないのかもと憂慮していたお雛様。

 

それを飾ってくれるなんて、そんな嬉しいことはない!

 

 

 

 

孫②宅に飾った娘のお雛様には、

 

漆の屏風と飾り台の代わりに、金屏風と毛氈を。

 

同じものでも可愛くなったね。

 

 

娘が発つ前の雛祭りに飾った時の内裏雛

 

 

写真を見ながら、これがお母さんのだったのよ・・・なんて話も弾んで。

 

 

いでですが、およそ50年前の写真

 

 

大げさなことは避けようと思いながら、

 

でもお雛様はやっぱり女性の心を華やかにする。

 

簡素なことしかできないけれど、上巳の節句はお祝いしようね。