芒(すすき・のぎ) | 心から

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その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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月餅を食べるときに活けようと用意しておいたススキは

 

すっかりふわふわ、金の綿毛となった。

 

 

「芒」。

 

「艸」+「亡:見えにくい」の会意兼形声文字。

 

草の葉や穀物の先端のの細い毛をいいます。

 

ススキを表すには「薄」「芒」、また「尾花」とも書きますが、

 

「芒」は長く伸びた先がもわもわと周りに溶け込んでいる状態を、

 

「薄」は本来は草むらを表す漢字で、群らがって生えているススキを表していると考えられます。

 

「尾花」はススキの花の形状が動物の尾の形に似ていることに由来しています。

 

よって本日はまさしく「芒」。

 

 

今夜は中秋節、十五夜とのことだが、満月は明日。

 

その上今夜の月見は危なげ、昨日の空のようには澄んではいないかもしれない。

 

それでもやっと楽しみにしていた月餅を。


 

 

 

ヒゲの先生がウルムチで選んできてくださった3種をいただくことにする。

 

 

 

 

まずは「五仁月餅」、木の実がぎっしり、美味しかった。

 

 

そして中華餡2種。

 

 

 

豆沙(小豆こしあん)と黒芝麻(黒ゴマあん)。

 

小豆は軽い風味、黒ゴマはずっしりヘビーな味わい、どちらも少しずついただいて丁度良い。

 

 

そしてもう一つの中国土産、乾燥ナツメ。

 

 

 

 

レーズンのようなイメージを持っていたけれどフカフカしたスポンジのような感触、

 

なかなかイケる味わいだった。

 

 

 

 

 

ここしばらくは空はすっきりしない模様。

 

でも、思い浮かべるだけの月もまた一つ・・・