合 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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車の音が聞こえたと思ったら裏口から名前を呼ぶ声、主人だった。

 

手にはなにやら新聞包み、どうやら花みたい。

 

 

 

 

新聞紙に包まれているけど豪華な百合、カサブランカ、

 

はみ出してちらりと見える顔からすぐにわかった。

 

せめてフランス紙ならお洒落なのに・・・、でも我が家には地元紙がお似合いね。

 

その新聞紙を開いてみると2本、青々と重なる葉が生き生きとしている。

 

そして蕾もたくさん付いている。

 

 

 

 

花瓶に活けるにはちと暑苦しいから、もったいない気もするけど葉を欠いた。

 

 

 

 

わー、こんなに・・・

 

中国では、その葉が何枚も合わさる姿から「百合」と書き、ひゃくごう と呼んだそう。

 

ほんとね、繁る葉っぱが重なって合わさって力強い。

 

 

「合」。

 

「∧」+「__ 」で、かぶせる意を表します。

 

その下に「口:穴」を置き、穴に蓋をかぶせてぴたりと合わせることを示します。

 

あう・あわせる・一つに合わせる・あつまる等の意。

 

 

早速どんよりしていた母の部屋に。

 

葉を欠きすぎて、ちょっとスカスカになったかな。

 

 

 

 

でも、一つ一つ花が順に開いていけば、これくらいの間隔は必要と思って。

 

 

雨の多い湿った部屋の中に開きかけたカサブランカの香りが漂い始めた。

 

薄暗く感じた母の部屋も、なんだか明るくなったみたいよ。

 

 

 

 

活けている間にも次第に花が開いてきて香りが一層強くなり、

 

華やかなカサブランカに母も見とれる・・・

 

 

あちこちで雨にまつわる注意の報。

 

どうか皆さまお気をつけて。