先日うさママさんはケーキとともに、丹精の実えんどうも持って来てくださった。
彼女は繊細かつ暖かな気持ち溢れるお菓子を作り出す手をお持ちだが、
生り物まで素晴らしく作り上げてしまう。
自然と波長を合わせるのか、花や野菜と息を合わすのか、
お宅に隣接する様々な種類のものが植えてある家庭菜園で作る野菜や果実までもを
一級品に育て上げる。
中でも無花果は彼女の一押し、私はその美味しさを知っているが、
実を育てている間から収穫の時期まで、タイミングを逃さない。
うさママさん、今年も楽しみにしてるわよ~
さて、その中で先日は実えんどう。
サヤの中から顔を見せる大きく育った豆がはちきれそう。
母と一緒にサヤをむき、見事に整列した豆を取り出した。
母はこういう作業を以前引き受けていてくれたから、私よりも手際が良い。
剥きながら話す。
「何にしよう、ご飯にする?」
「そうやなぁ、卵でとじよか」
やっぱり・・・
母は豆ご飯も好きだけど、実えんどうの卵とじが大好きだ。
「綴」。
「叕」は断片を繋ぎ合わせるさまを描いた象形文字。
「糸」+「叕」の「綴」は糸で綴り合せることを示し、断片を繋ぎ合わせる意となります。
そこから、つづる・とじる・かがる等の読みが生まれました。
早速下茹でして味付け、溶き卵を回しかけた。
卵に火を通しすぎないように・・・
食はもうずいぶん細くなってきている母だけど、実えんどうの卵とじは私の倍は食べる。
好物だもんね。
いつも落ち着きなく動き回っている私だけど、うさママさんのおかげで何よりの親孝行ができました。
後何回こんな風に一緒にえんどう豆の皮を剥くことができるのだろう・・・
久々一緒に台所に立って作った卵とじを食べながら、そんなことを想う一時でした。




