遣 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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長男の離日中と 帰国後すぐの合宿中、お嫁ちゃんはずっと実家でお世話になっていた。

 

私などは丈夫なので特別何事もなく過ごしたが、

 

お嫁ちゃんのお母さんはちょっと悪阻も重かったそうで母親として心配なさり、

 

息子のいない期間、渡りに舟と預かっていただいた。

 

といっても車で30分ぐらいの距離だから、

 

途中何度か忘れ物を取りに来ていたし、こちらにも顔を出してくれたりと、

 

ちょくちょく顔は見ていたのだけれど・・・

 

長男の帰宅と合わせて彼女も戻り、またいつもの毎日も戻ったが、

 

私は特別なこともしてやらず、何か必要があれば何でも言ってねといっただけ。

 

ただ、息子の食事準備が辛い時には、ウチに行くように言えばよいとアドバイス。

 

夏休み中ということもあって自宅にいる時間がいつもより長い息子は、

 

素直に我が家に来て度々冷蔵庫チェックをしていたわ。

 

私は、すぐに冷蔵庫が空っぽになる…とか愚痴を言いながらも、

 

なんだかちょっと張り合いの良い気もあったのは否めないかな。

 

 

さて、お嫁ちゃんがこちらに戻って数日後、彼女のおばあちゃまから絵手紙が。

 

 

 

曾孫がまた一人増える喜びとともに、

 

さりげなく、私たちに孫娘をよろしくと書いてくださっていた。

 

いいなぁ、こんな気遣いの仕方。

 

このさりげなさ、いい感じ。

 

こういう歳の重ね方を私もしたいものだと、自然に思われてくるお便りだった。

 

 

「遣」。

 

右上部は、積み重ねたものを左右両手で挟んでいる様子。

 

そこに「辶:足の動作」を加えた「遣」は、両手で物の一部をさいて人に送りやることを表します。

 

やる・つかわす の意。

 

 

そしてもう一方から、こんなお気遣いの品。

 

 

 

これなら喉越しよくおなかに収まるだろうからと、お嫁ちゃんへのお見舞いだ。

 

食欲がなければ無理に食べなくてもいいけれど、やっぱり滋養のあるものだけはと思うから、

 

これならきっと美味しくいただけるに違いない。

 

 

 

私も一つご相伴。

 

氷室がごとく冷たい蜜の中に優しく甘く、美味しい桃が。

 

 

ありがとうね、あんまり五月蠅くしてもいけないし、かといって気にはなってるものだから、

 

どうやって気遣ってあげたらよいかと戸惑っていたのよ。

 

私たち、同じ姑だものね、ゆみちゃん!

 

ウチのかわいいお嫁ちゃんにまでお気遣い、ホントにホントにありがとう!!