いつもの私の曲がり角。
この角のお宅には大きな庭があって、塀から頭を出した たくさんの木々が見える。
木々にはいつも葉が茂り、季節の花が咲き、そして実が成り、
そんな様子を見るのがこの道の角を曲がる時の私の愉しみだ。
今日は栗の花が満開だった。
全く可笑しな形をした花だ。
およそ華やかさは感じられず、
だけど遠くから見るとこんもり白くふんわか見える。
いつの間にか、もう栗の花の季節・・・
そしてもう一つ面白い形、これは市内の公園にて。
ソテツの新芽だ。
手のひらを合わせて指で蕾を象っているみたい。
太い幹には子ソテツも。
こっちはちょっと先輩新芽。
若々しい葉の色が瑞々として可愛らしく、ベンチで休み涼を取る人の目を和ませていた。
梅雨の中休みに見せてくれた瑞々しい姿に、逞しさや生命力を感じて。
「瑞」。
「耑」は「端正」の「端」の原字で、形が整う意。
「瑞」は「王=玉:宝石」+「耑」で、形の整った玉(ぎょく)のこと。
甘露や美しい雲など、天の神が善政を褒めて下すしるしのことで、目出度い兆候。
また国字としての意は、美しく生気があってみずみずしいこと。






