淡竹(はちく)。
「破竹」ではなく「淡竹」と書くと知ったのは、ほんの2,3年前。
以降やっぱりハチクのイメージが変化して、
元気いっぱいだったのが、何となく上品で高尚な感じに見えてくるから不思議なもの。
全く私って、感化されやすいんだから・・・
「淡」。
「炎」にタンの音が有り、形声文字。
『説文解字』に「薄き味なり」とあり、味の濃淡をいうのが原義です。
味の薄い意から、色や状態について全てに あわい・うすい・さっぱり・あっさり の意に用います。
「澹(タン)」と通用しますが、この字には 水が揺れ動く・動く・静か の意があります。
買おうかなぁと思っていた矢先、今年もやっぱりいただいた。
穂先の爪と中の見事な階段に、今年も巡り会えたことを嬉しがる。
孟宗の筍とは幾分風味も異なって、えぐみが字のごとく淡いのは扱いやすいところ。
さあさあ急いで下準備。
皮を剥くときは、縦に半分に切ってから、くるりと一気にまとめて剥がす。
新聞紙の上でこの作業をすれば、そのまま皮をひとまとめにしてゴミ袋に。
しかも ばらばらに外さないから、ゴミとなる皮のカサが小さいという利点も。
本当は丸のまま、さらに皮ごとならば、風味が活かせるのは分かっているけどごめんなさい。
まずはやっぱり煮物に。
本日は鶏肉の出しで。
母用には、先っぽの柔らかいところを選って盛り付け。
私は歯ごたえも欲しいし、根が上品ではないから根元の硬いところの方が好き。
また、硬い部分は炒め物にと、需要と供給のバランスが見事にとれる。
ランチで存分におしゃべりしてきたあとは、家事もてきぱき鼻歌交じり。
もうすぐ孫たち御一行がやってくる頃。
魚の好きな孫のためにと、ちょうど授かった鯛もソテー用に下ごしらえ完了。
アラは酒の肴に煮付けになる。
主人はいそいそ瓶ビールをスタンバイ、あとは何とかなるでしょう。
さあ、そろそろかな?
そわそわする夕べ・・・






