虫 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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本日は啓蟄、

 

地中に籠った虫たちもそぞろ歩きだすころだ。

 

 

「虫」。

 

蛇の形を描いた象形文字で、マムシのこと。

 

また、「蟲」と書いて、「虫(キ)」が3つ集まっている形で、密集する小さなむしを表します。

 

もとは「虫」と「蟲」は別の字で、上記の区別がありました。

 

が、後に「虫」を「蟲」の略字として用いるようになりました。

 

因みに「虫」を2つ横に並べて書いた字もあり、コンと読み、

 

『説文解字』に「蟲の総名なり」とあります。

 

 

私の中に巣食っていた虫は、もちろん腹の虫。

 

いまのところ、そう大した怒りの場面には出会わないけれど、

 

お腹が空いたとグルグルギューギュー動き出す。

 

虫の鳴き声聞こえたかな?

 

良いタイミングにいただいた三重は熊野のお土産で、少しは虫も収まった。

 

 

 

 

そして、その中で目についたのが「めはり」、思わず目を見張ってしまった・・・(笑)

 

 

 

 

めはり寿司、という名を聞いたことがあった。

 

多分、この めはり、つまり高菜の葉っぱで包んだお寿司。

 

早く食べたいけれど、お寿司作るのは手間がかかるし・・・と

 

お腹の虫と算段しながら袋に書いてある説明書きを読むと、おにぎりを包めばそれもよいらしい。

 

それなら簡単、早速実践、とお腹の虫も騒ぎ出す。

 

 

 

材料はアツアツ白ご飯、高菜の葉、刻み高菜の茎と鰹節を醤油で和えた物、この3種のみ。

 

袋の絵を真似て、茎和えを芯に俵型にご飯を握り、葉っぱでぐるりと巻いてみた。

 

 

 

 

葉っぱは意外と破れにくくて上手にできた、

 

さーてお味はいかがかな?

 

 

 

 

葉にはほのかに辛みがあって、茎とおかかの和え物とご飯の相性ばっちり、

 

素朴だけど目を張る旨さ。

 

めはり、って本当だったのね・・・