
愛らしい丸い姿をふんわりと揺らし、
春とは言え、去りきらぬ冬の冷たさを残した部屋の中に、ミモザの花が咲いている。

きっと、よく晴れてきた春の青空に、この黄色は映えるのだろうなぁ・・・
そんなことを思いながら、もう既に飛び立った長男夫婦のことを思い空を見上げた。
先日1日、今年は3年を担任していた長男が卒業式の夜 持ち帰った花束の見事なこと・・・
いくつかの花束のうち、これを我が家にと。
「束」。
雑木を束ねてくくる形の象形文字。
たばねる・つかねる・たばねたたば・たば の意。
国字には単位としての使用が見られ、
①、束ねてひとまとまりにしたものを数えるときの言葉で、紙は十帖、稲は十把をひとまとまりとする。
②、昔、物の長さを測る時の単位で、つか。
1束とは指4本を握った幅の長さをいう。
があり、他に ほんのひとにぎりの間という意で「束の間」という言葉もあります。
卒業式を終え やっと本日から新婚旅行、数日家を空けるからと他の花も私に託してくれた。
この花束、解いてみたら思っていたより花数も多く、私は3つに分けて家の中に飾った。
そのうち、私の机の隣には このミモザメインの花々を。
固いのからふんわりと柔らかそうな花姿まで とりどりの姿を見せながら明るく揺れている。
この黄色の花に負けず劣らず明るさを振りまいて つい先ほどまで我が家にいた孫たちは、
尾鷲の実家へ週明けまで。
そうよね、あちらでもきっと待ってみえる。
今週末は、ちょっと静かだなぁ・・・



