一 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
よろしかったら、画像をクリック、拡大して、筆勢などをご覧下さい。



少し曇った今朝。

でも私の気持ちは見事に晴れあがった。

こーんな麗しいお便りとともに、手作りのジャムと、美味しそうなお漬物が我が家にやって来たから。



今、信州南佐久はプルーンの最盛期。

先日わが友から頂いてその美味しさを実感したばかりの佐久のプルーンが、

今度は、佐久にお住まいの J 先生が手ずからお作りになったジャムと姿を変えて我が家に届いた。

朝食を終えたばかりだったけれど我慢できなくて、早速トーストに載せてみた。



こんがり焼けたパンの上に、綺麗な色のプルーンジャムが広がった。

酸味を少し残した甘さが口いっぱいに広がって・・・

先生! ご自慢なさるのがわかります!!

まだ少し残っていた生のプルーンとジャムとの二重奏に、食欲の秋を再認識したことだった。


さて、送っていただいたのはそれだけではなかった。

もう一つ、こんな素晴らしい器が。



掌にうまく沿う柔らかな色合いの粉引き茶碗。

自由な用途にとお言葉を添えていただいていたので、私は真っ先に頂いた野沢菜のお漬物を入れてみた。



柔らかな色目の器の中で、

美しい色合いのお漬物が、昆布の粘りも旨さを増してさらに美味しそうに見える。

今後我が家で大活躍してくれる器となるのは一目瞭然、

お言葉に甘えさせていただいて、思う存分使わせていただきますね。


この器、使い勝手が良さそうなのはご覧のとおり。

が、私が一番気に入った点は裏の銘である。



グルグル渦巻きの中心に、ただ一筋「一」と書かれたその力強さに敬意を表し、

本日は、私も「一」と書かせていただきました。


「一」。

数を数えるときに使う算木という木一本を横様に置いた形の指事文字。

一本の算木によって数の一を表し、ひとつ の意となります。

「一」は数の初めであるので はじめ、また全体をまとめるので すべて・みな の意にも使います。

また、「一」は「二」や「三」などに書き換えられやすいので

それを防ぐために「一」の代わりに「壱」を使うことがあります。


三川庵J先生は、かつて三重の松阪にお住まいでいらっしゃったとか。

松阪駅前の鯛屋旅館さんは、先生の実のお姉さまが大女将をなさっていらっしゃる。

先生が鯛屋さんのお肉を美味しそうに食べていらっしゃったのを知って、

私たち夫婦もお肉を食べに伺ったのが先生とのご縁の発端。

残念ながらその後まだお伺いできないままでいる。

今は何やかやとで多忙であって主人とのデートもままならないが、

少し落ち着いたら、また鯛屋さんで美味しい松阪牛を堪能したいと思っております。


先生、この度はありがとう存じました。


・・・そうだ、早速主人に頼んでおこう!

鯛屋さんでお肉をご馳走してね!!