巻 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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今年も我が家にやってきたサザエ。

おっちょこちょいのサザエさんは私と同類項、他人とも思えないけれど、

食べて美味しい今年のサザエは大物ぞろい、知らず知らずにテンションが上がる。



好物の料理は手馴れたもので、

次々焼き上がる壺焼きは、あっという間に各々の腹の中に。

大きくて硬いかと心配したが 心配ご無用、母も平気でガブり、ペロリ。

皆でフーフー言いながら平らげた。

それにしてもこの見事な巻き具合、上手に貝から抜き出せばついついと見とれてしまう美しさ。



「巻」。

上部は「釆:ばらまく」+「両手の記号」で、下部は人間が体を円くかがめた姿で、丸くまく意を含みます。

よって「卷」で分散しかける物を丸く巻いた両手で受けるさまを表し、

軸を芯にしてクルクルと巻くこと。

また、『字統』によれば、

『説文解字』に「飯をまろむるなり」とあり握り飯を作る意とし、皮を巻き込むことが初義だとします。

また、皮革や紙などを捲くことを「巻」といい、

古く書冊は巻いて一編としたので「書巻」という言葉が生まれました。


ぐるぐる、グルグル。

そういえば・・・

今年、私も巻いてます!