昆 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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                                            ネットよりの拝借画像

こんな真っ赤な実をつけて公園入口で出迎えていてくれたマユミの木も

冬枯れの中で微かにその名残を残して・・・と思っていたら、

いつの間にやら春の兆しが。

枯れたまま風を受けていた実の横には、小さな小さな芽がついていた。



少し歩けば梅の蕾は、その花の色さえわかるほどになっていた。


雪の舞う冷たさと日差しの温かさを繰り返し、春がそこまでやって来ていることを教えてくれる公園の木々。

何だかちょっと嬉しくなるよな 本日の発見。


とはいえ、暦はまだまだ寒の真っ只中。

昨夜 主人の持ち帰ったお土産に、家族は歓声を上げた。

松前寿司だ。


家族皆の大好物。

松前寿司の名前の由来ともなった北海道松前の板昆布が旨みを加え、正に寒鯖、最高のお土産だ。

昆布の滑りに 舌の鼓も自然と打ち始める。


「昆」。

昆虫の象形で、「比」の部分がその足にあたります。

また、小さな虫はまた群れて集まる習性があるため、

「昆」は多くのものが日光の下に並んだことを示し、仲間・群れなどの意。




鯖は我が家の好みの 生に近い浅漬かり。

必ず折箱に入れてくれていて、木箱のほのかな香りも捨てがたい。

とろけるほどに脂の乗った寒鯖に、言葉も出ずにいただいた。

青く光る鯖ととろ~り旨みの松前昆布の組み合わせは、何にも勝って私を唸らせる。