粕 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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長男が彼女のお宅で頂いてきた酒粕。

袋を開けると、芳しき香りが辺り一面漂って えも言われず心地よい。

彼女の実家はお酒には縁のあるご家庭で、

時々普通では手に入らないようなお酒を長男に持たせて下さり 私たちも有り難く美味しく頂いている。

またお父さんは長男と時々一緒に杯を交わすのを楽しみにしてくださっているとか。

不肖の息子も たまにはお役に立っているかと私たちも喜んでいる。

今回は我が家へのお土産ということで、たくさんの酒粕を持たせてくださった。

しかも彼女のレシピメモ付き。

我が家では甘酒にするか、せいぜい粕汁ぐらいの用途だったが、他にも手軽なレシピも書いてくれてあった。

これから長いお付き合い。

こういう心配りを嬉しく感じ、私もいろいろと教えてもらおうと思う。


でもまずは甘酒、お馴染みの味。



ストーブの上でチンチン沸いたお湯に味噌漉し器で酒粕を溶かしていく。

甘さは味見をしながら。

これで沸騰させてアルコールを飛ばせば昼間も飲める。

それを待つ間に、彼女の教えてくれたレシピから 炙り酒粕、一口大に切った粕をグリルで焼いて。

へぇ~、そうか、こうすればこんがり上手く焼ける。



美味しいわー、チーズみたい。

彼女からの、生醤油付けて食べるのもいいですよ、との一言アドバイスも。

はーい、教えてくれてありがとう。

とその間に甘酒が出来上がり、フーフー言いながらいただきます。




「粕」。

「米」+「白」で、酒を越した残りの滓(かす)。

「白」は音符として使用されており、形声文字。

酒の滓を糟粕(そうはく)といい、役に立たないものを例えていいます。

これは、良いところを取り去った残りのものという由来であると思われます。


後回しにしていた年賀状書きを徹夜で終えた昨日は そのまま慌ただしい日常に戻り、

冷たさも一層の師走の空気の中で、熱い甘酒が体を温めてくれ疲れも吹き飛ぶ。

お腹の底から温まるのを感じた。

本当に美味しいと感じて一口二口・・・

と、ピンポーンの音と一緒に届いた荷物の中から 酒粕サブレ!

タイミング良すぎのプレゼントに家族は大受け、ありがとうございまーす。

これを請けに もういっぱい飲まなきゃね。




かくして、酒粕サブレ&甘酒で身も心も温まり、

さあ、年越しまでもう一息と、いつものようにアクセク動き始めた我が家です。