黒 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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先日伺ったばかりなのにと怪訝に思いながら受け取ったダンボール箱。

送り主は主人の実家。

開けると何となくほのかな匂いが漏れ出てくるから、はは~んと中身に想像がついた。





果たして・・・「吟」だ! とテンションが上がる。

私は隙間を埋めた海老煎餅が嬉しくて心を奪われる。

そして匂いの主は これ、黒にんにく。

相当立派な大玉だ。




「黒」。

旧体は「黑」で「柬」+「火」の会意文字。

「柬」は「東:嚢(ふくろ)の形)の中に物がある形で、下から火を加えて、

嚢の中の物を焦がして黒くする、あるいは黒い粉末にすることを示し、

くろ・くろい の意となります。


義姉はいつも この黒にんにくをたくさん作って送ってくれる。

青森産のにんにくを大量に購入、それを炊飯器で長い間保温するだけなのだという。

簡単そうに聞こえるが、保温・熟成している間に放たれる その匂いが堪らないらしい。

しかもその匂いゆえ、炊飯器は黒にんにく作り専用にせざるを得ないとか。

「炊飯器は古いのだし、倉庫に置いてるから匂いも大丈夫、でき上がったのを買うと高いからねー」

 義姉は笑い飛ばし、

我が家も奮発して買っていたことを話して以来、作る度に我が家にも送ってくれる。

送ってもらった黒にんにくは何重にも袋詰めされているけれど、それでも少し匂いが漏れる。

が、食べるともっちり、しかも食べた後の匂いも気にならないから不思議で仕方ない。





この夏も、この黒にんにくで乗り切った主人。

さあこれで
又ひとしきりパワーも保持できると、早速一粒口にした主人だった。


・・・でも懺悔、私はちょっと苦手です。