緩(カン・ゆるむ) | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
よろしかったら、画像をクリック、拡大して、筆勢などをご覧下さい。




まだ寒中というのに本日の陽射しは春めき、

寒さが緩み、

しばらく張り詰めていた気持ちまでもが少し緩んだような気がする。

墨も優しい色を使いたくなった。

筆も柔らかな羊毛を選んだ。

太陽の光の暖かさが、私の中に行き渡ってくるような気がする。


「緩」。

「糸」+「爰:間に仲介を挟む・ゆとりを置く」で、結び目の間にゆとりを開けること。

空間的・時間的・精神的にゆとりのあるようにする意で、ゆるめる・ゆっくりする。


昨日スーパーで見つけたメカブ。

我が家の大好物。


まだ海は冷たくて、

でも 太陽の光は海の底まで届いているのだろう。

もう兆しが芽生え始めていることを感じさせる春一番の好物食材。

見つけたら間違いなく購入、安いしね。

ザルに洗い上げ、熱湯をかける。

私はこの時の色の変化がとっても楽しみ。



見たいし写真を撮らなきゃいけないし、ひとりでとっても大変だったわ。



ヌメリも十分、

綺麗な緑に変身したメカブを千に切っていただく。

本日は 山芋の千切りと和え、柚子を絞って少し皮も散らし、胡麻をふりかけ風味も添えた。

ネバネバ和え 柚子風味の出来上がり~





季節の巡りを自然のものから感じることができることを喜ぶ。

空の高さや雲の形、風の色。

道端で見かける花の移り変わりや、店に並ぶ野菜の種類から。

魚も季節を告げる。

陽の光を得て巡るものを、見過ごさぬよう感じていたい。

どんなことがあっても輝き続ける日輪は、

見えていても 雲に隠れていても、きっとそこにある。

私は、・・・空を見上げるのが好き。