
「美」。
『漢字源』によると「羊」+「大」の会意文字で、形の良い大きな羊。
白河説によると、羊の全形を表す象形文字。
上部の「羊」は羊の上半身を前から見た形ですが、下部の「大」は牝羊の腰の形で、
よって羊の角から後ろ足までの全体を写した形が「美」で、成熟した羊の美しさをいいます。
犠牲として神に供える羊は美しく完全であることが求められましたが
その羊が美しいことを示すのが「美」であるとは、両者の説に共通の見解です。
この「美」が我が国に入ると、「うつくし」で可愛らしい・愛しい の意に用いられます。
「うつくし」は「美し」もしくは「愛し」と書かれ、
対象を見つめる愛情あふれる表現と感じられます。
本日は和語の雰囲気を出したくて、草仮名で。
美しく成長した娘を眩しくも感じる。
まだまだ未熟。
が、肌は溌剌と輝き、瞳は輝く。
長い髪からほの立つ香りは心地よく、
家族の愛情を受け、健康な肉体を余すところなく活かし、
この先もこのまま邁進することを望む。
一つ一つの足取りをしっかりと、
しかし前を向くことを恐れずに歩み続けて欲しい。
それが親として、母としての願い。