弾 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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同級生が地元でライブを開催と聞けば、じっとしていられなくて、友と連絡を取り合って駆けつけた。

かつて共に蛍雪時代を過ごした仲間の顔を見ようと、

方向音痴の私の車に乗るのは、勇気ある近所の同級生。

母校の教頭を務められる cross  road 君と、県の中枢 K添君というVIPを載せて

やっぱり途中で道を間違えたのだけど、

流石頼りになるお二方、的確な指示を私にくれて事なきを得て、無事会場に到着した。

何年振りかで合わす顔は変りもないのだけれど、最初は少しぎこちない。

知り合いに挨拶したりしているうちに次第に席も埋まって、

さあ、演奏が始まると、彼はもう別人。

打田十紀夫君はギタリストの顔になっていた。




「弾」。

旧体は「彈」。

「單」は、両耳のついた平らな団扇を描いた象形文字で、

ばたばたとたたく・平面が上下に動くなどの意味を含みます。

「彈」は「弓」+「單」で、弓や琴の弦が上下に動くこと。

転じて、張った紐や弦をはじいて上下に振動させる意。

また、甲骨文字の字形には、弓の弦の中間に○を加えて弾丸をはじく形の字もあり、

弾丸をはじく意も示します。



いつも、この四本のギターを担いで日本中を移動するんですって。

きっとどこを歩いていても、彼だとすぐにわかりそう。


途中少しの休憩をはさんで2時間半。

相変わらずのトークも、何よりもいろんなジャンルの曲に聞きほれて、あっと言う間に時は過ぎ・・・

帰りには、やっぱりCD買わなくっちゃねー



サインも書いてもらって、早速今はCD聴きながら。

ちょうど「サマータイム」が流れてる。

そういえば、昨夜もこの曲、弾いてくれたっけ。

高音の部分がとっても印象的だった。

知ってる曲も初めての曲も、そしてタイトルの「さくら」も心地よい。


たった6本の弦から、あんなにさまざまな色を浮かび上がらせる・・・

う~ん、何だか魔法みたいだった。

話も、幅広くて とっても面白いし。

彼の奏でる その音は、

学生時代からの何十年かの様々な見聞や経験や学びや、
すべてのものが響き合っているんだろうなぁ。

私には美しい音色を奏でることも、人を魅了する演奏もできはしないけど、

だけど、今までのこと全てがどこかに生きている作品を作りたい。

私の匂いの作品を。

学生時代もその後 今までも、きっと全てが私の今を作り上げているのだろうから。

今、彼の重ねた様々なものが何となく感じられるギターの音を聴きながら、そんなことを思っている。


ヒゲの先生を囲んで、打田君と奥さん、お母様、そこに cross  road 君、K添君と、私。