釘 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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この時期こう来れば、本日の話題が何かはお見通し。

もちろん、それです。
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午後の外出を控えた昨日、出かける直前にいただいた 新鮮その物の小女子(こうなご)。

足の速い小魚は、帰宅するまでそのまま冷蔵庫に入れておくのももどかしい。

ちょうど釘煮に頃合いの大きさ。

釘煮が十八番の母に泣きつこうにも、母の所に持っていく時間もない。

今まで釘煮は母に頼るばかりで、恥ずかしながらほとんど経験が無い。

でも何となく見てはいるから・・・ええい、一丁 自力でチャレンジ!

そんなわけで、一応は釘煮と呼べるかもしれない形へと事を進めた。

味見をしたら、まあ それなりに美味しくも感じるし。

それに、冷めれば味も落ち着いて美味しく変身しているかもしれないと、期待は膨らんだ。

帰宅後、母に味見をしてもらう。

・・・

空白の時間が流れた後、甘味と生姜を加えてもっと煮詰めるようアドバイスを受ける。

たったそれだけ。

でも、その言葉は、母が一箸つまんだだけで生まれた。

明けて本日、母のアドバイスに従って再チャレンジ。

見違えるように味が引き締まり、これなら次男にも送ってやれる。

悔しいけれど、まだまだ母には敵わない。

本日ちょっと咳が出て熱っぽいと連絡があった母に、

お昼には炊き立てごはんとこの釘煮を持ってお見舞いに行くことにする。

今日は合格点貰えるかなぁ・・・


「釘」。

原字は「丁」で、甲骨文と金文の字形はクギの頭の平面図。

「金」+「丁:=停、T型や⊥型に一点に固定する」で、クギ。