二 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
よろしかったら、画像をクリック、拡大して、筆勢などをご覧下さい。

$心から


2年になる。

まだ2年、もう2年。

あの日から、いろいろなことが大きく変わった。

意識も生活も、個人も社会も、国も世界も。

しかしまだ、あの日のままのものも。

この2年の歩みを、それが良い方に進んだとばかりは言えない歩みを、

去年の今日感じた想いとはまた異なる心で

もう一度我が胸を振り返る。

薄っぺらな言葉では語れない2年。

どれだけ厚くしても語りきれない2年。

永くて、だけど あっと言う間に過ぎて行った2年だった。

新たな思いを胸に、又今日からの日々が始まる。


「二」。

数を数えるときに使う算木(さんぎ)を二本重ねた形で、数の2を表す指示文字。

甲骨文字では一から四までは数をこの形式で表します。

ト文・金文では、上下二本同じ長さの横画を重ねます。

数の二つの意味のほかに、再び・並ぶの意も表します。

古文では「弐」と書きますが、

のちに「二」は点画を書き加えることが容易で、書き換えられることを防ぐために

「二」の代わりに「弐(旧体は「貮」)」を用いることがあります。


遠く三重でも感じた あの瞬間。

テレビで見て言葉を失った あの惨状。

自分のできることは何かと手探りした あの気持ち。

ボランティアに行く友を見送った時の あの想い。

決して忘れないと誓った あの時の言葉。

そして今も続く この日々。


「二」、古く この字は、同じ長さの2本の画で書かれていたと。

そう、どの画も同じ。

人の命はどれも皆 同じ重さを持つはずだ。

1年という期間は、そのどれもが同じ重みを持っている。

だけど本日、私は下に書く画を、強く長く伸ばそうと思った。

1枚の紙に入りきらないこの想いを、どこまでも繋げようと思って。

・・・きっと日本中の心は、今日一つになっている。