馨(ケイ・かおる) | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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毎年この時期になると楽しみにしている頂き物がある。

今年も 馴染みのお寿司屋さんがご実家の新潟から届いた中から 早速おすそ分けくださった。

米どころ酒どころの酒粕を、惜しげもなく周りのみんなに分けて下さる有り難さ。

ああ、今日の寒さにぴったり。

野菜をたくさん入れて粕汁を作ろうか、それともまずは甘酒・・・

そんな迷いを存分に楽しんだ後、出来上がったのが これ。
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やっぱり第1番には甘酒といこう。

ちょっとお味見。

甘すぎたかな?

じゃあ、生姜を効かせて。

芳しい香りが家中に広がって、それだけで温まる。

香りと共に 寒い中を帰ってくる家族を迎えよう。


「馨」。

「香」+「殸:澄みきった音」で、澄んだ香りがすること。

また、香りが遠くまで漂うさま。

「香」はもと「黍:きび」+「日:口(さい)の中に祝詞が入っている形」で、

黍を勧め祝詞を奏して神に祈る形の字であったと思われます。

これは、黍などの芳しい香りが神の心を動かすと『書経』にもあることでわかります。


神ならずとも、この銘酒のカスといえども芳香には心動かされる。

さあ、あったまったところで、私は少し細かな仕事に取り組まなくっちゃ・・・