
「0」。
ある数に加えても、ある数から引いても、もとの数を変えないような整数。
正でも負でもない数。
記号「0」、またアラビア数字を用いて数を表す場合、空位を示します。
ゼロの概念は紀元5,6世紀頃インドで系統的な発展をしたと言われています。
零(レイ)と同義。
ゼロとは?
何も無いということなのだけど、無いという存在がある。
何やら訳が分からない話。
ソクラテスの唱えた「無知の知」、老荘思想の「無用の用」も、
わかったような わからないような、やっぱり よくは わからなかった。
哲学的な話はトンと苦手。
少し前、薦めて頂いて読んだ本。

難解極まりない。
理解できたような気になるが、また突き放されるのを感じる本。
タイトル「ゼロになるからだ」とは・・・
身体がいったんゼロになり、それは死のことであるかもしれないが、
いったんぽっかり空いた空白となり、
そこから何かが始まっていく。
そう、ゼロとはリセット、つまり 始まりなのかと。
漢字の「口」も、「0」とはよく似た形だが、
何もかもを吸い込む入口であり、
そこから何かが始まっていくことをも意味する。
翻って、昨日まとめられた「革新的エネルギー・環境戦略」。
その中身は、「2030年代に原発稼働ゼロ」を目指すというもの。
この「ゼロ」、意味深である。
読めば読むほど、これからどう転がるかわからない可能性を残しているように感じる。
それが無かった時に戻ることはできない。
しかし、存在することを承知で無しにすること。
脱原発を掲げたこの国に住む民として、
「ゼロ」の持つ意味を、深く深く考えてみなければならない。