π(パイ) | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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寒かった昨日から一転、温かな陽射しが降り注ぐ。

洗濯物を干しながら ひねる句も明るさに満ちている。

  柔道着 竿をしならせ 光受く

息子の柔道着は大きく分厚く、水を含むと重く、
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ベランダの特等席を独占する。

その横では小女子(こうなご)が光を吸い込む。

釜揚げの湯気も治まり、

このまま風に当てたら今夜の食卓に間に合いそう。

大根おろしとポン酢を用意しなくっちゃ・・・


さて、本日は3月14日。

カレンダーをめくりながら、3.14・・・を唱えてみる。

π = 3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 …

πが最初に教科書に現れたときは画期的だった。

これで面倒な ×3.14の計算をしなくて済む!

そんな単純な理由で、どれだけアルキメデスに感謝したことか。

意味も理解しないまま、何だか誇らしげにその数字の列を覚えたものだ。

√を付けた2や3や5も。

一、十、百、千、万、・・・・無量大数。

特段それが今の生活に役立っているとも思わないが、

掛け算の九九と同様、

呪文のように唱えて覚えること、昔はちっとも苦にならなかった。

子どもの頃にはすーっと頭に染み込んだ数字の羅列が、

悔しいけれど今はなかなか頭に残らない。

電話番号さえ、電話が覚えてくれるからとちっとも頭に残っていない。

気が付いたら家族の携帯番号も、すぐに口から出てこない。

こりゃぁちょっと、頭が錆び付いてきたのかな?

明るい陽射しとは裏腹に、少しばかり暗い気持ちも広がった。


そんな折、友が届けてくれた花はクリスマスローズ。
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花言葉は、いたわり。

ムスカリは、寛大な愛だって。

庭で育てた花を持って、時々顔を出してくれる。

友よ、ナイスタイミング!

金柑もそのまま口に頬張ると

甘いと酸っぱいが溶け合って、気持ちがシャキッとしたみたい。

三寒四温のお天気同様、

明るくなったり落ち込んだりと猫の目の様にクルクル回る私の気持ちも

友とのおしゃべりで前向きに切り替わる。