まさに今、政権は泥の中。
何をやっても、どうあがいても、
首まで浸かったその中で、
もがけばもがくほど、深く静かに沈んでいくようだ。
「泥」。
「尼」は、人と人とが体を寄せてくっ付いたさまを示す会意文字。
「氵:水」+「尼」出表す「泥」は、
水気があって、ねちねちとくっ付く土を表します。
子供たちが小さかった頃、よく泥団子を作ったのを思い出す。
泥を手のひらに乗せ、こねこねと回して球を作る。
真ん丸に、真ん丸に。
そのまま並べて乾かすと、ま~るい泥団子が出来上がる。
丸めるときの力加減にもよるのか、
すぐに割れてしまうものや、固く締まって結構強いものがあった。
泥団子を上手に作れるということは、ガキ大将の条件の一つでもあった。
来る日も来る日も泥を丸め、真ん丸な球をいくつも並べていたなぁ。
その泥。
砂粒はできる限り細かく、まるで粘土のようにねっとりとしたものを好んだ。
その方が、出来上がりが滑らかで、手触りも良かったように思う。
泥の中の粒は細かく、
その粒は寄り添い、隙間なく付着し、芯にまとわりついて離れない。
決して抜け出すことができなくなる泥沼。
ならば、思い切ってその外枠を壊してしまえばどうなのか。
様々なことを考えていたら、
泥の中で育つレンコンは、おせち料理にに欠かせない材料であることを思いだした。
穴が開いてて、先が良く見通せるから。
どうも今は、この穴の中にまで泥が入り込んで、
見通しが効かなくなってしまっているのかもしれない。
ハスの花が美しく咲く時期は、もうすぐだというのに。
