中国黄河の難所、竜門の滝を昇りきった鯉には霊力が宿り、竜になるという伝説。
ある時一匹の鯉が激しく落ちる滝水に逆らいながらも懸命に滝を昇りきったまさにその時、
鯉の体はまぶしい光を放ち輝きながら竜へと変身し、
悠々と天に昇っていったというお話です。
「登竜門」の故事のように、人生の中で困難に遭遇しても、
この鯉のようにたくましく立ち向かい、
やがて成功することを願って「鯉のぼり」が生まれたと言われます。
我が家の鯉たちも、このゴールデンウィークには顔をそろえたのですが、
それも束の間、何処の川に泳ぎに行ったことか・・・。
あっちの川へ、こっちの川へ。
多分あなたたちの泳いでいる川も、難所がいっぱいあることでしょう。
もしかしたら、竜門どころの比ではないかも。
迷いも出るかもしれないし、真っ直ぐ昇り続けることは大変だと思う。
でも、決して滝の落ち口を目指すことを忘れてはいけないからね。
時間はかかってもいいから、必ず昇りきってほしい。
輝く竜にはなれなくても、傷だらけになっても構わないから、
滝を昇ることだけは忘れないように。
大きく逞しく育った体で、時間をかけて昇ってほしい。
そのかけた時間こそが、糧となるはずだから。
「門」。
左右2枚の扉を設けた門の姿を描いた象形文字。
やっと出入りできる程度に狭く閉じている意を含みます。
