心を落ち着かせるために墨を磨る。
毎日毎日、次から次へと、思いがけないことが起こる。
そんな時ほど落ち着かなくては!
今日は丁寧に墨を磨ろう。
文房四宝には、そう詳しくはない。
見る目もない。
が、安物の墨であれ、
硯の中の水を次第に深く濃い色に変え、
辺りに香りを漂わせ、
僅かな時間に、安らぎを与える。
ああ、この香り!
昔から親しんだ香り。
その漆黒の色合いは、何もかもを呑み込むことが出来るだろう。
全てを呑みこむ強さがある。
この漆黒に巻き込まれてしまいたい。
「墨」。
「黒」=「黑」は、煙突+炎の会意文字で、
煙突の縁に点々とすすのたまったさまを示します。
「墨」は、「土」+「黒」で、土状をなしたすすの塊のこと。
黒い意を含みます。
自分ではどうにもならないことがあります。
どうしてそんなことになってしまうのか!
先日次男のことで、ご心配をかけました。
長男も、偶然にも同じ日に、大変辛い目に遭っていました。
大切な友人が・・・
こんなことってあるの?
若人よ、生を全うしてほしい!
